――社長が直接手渡して社員に朝食を配るというのは、相当インパクトがありそうですね。

黒川:このキャンペーンは約3カ月間行い、最初の2週間朝食を配布しました。各プレジデントにも3~4回出ていただきましたが、皆さんとても楽しんで実施してくださっていました。その他、働き方を変え、より充実した会社生活を送ることに成功した社員をニュースレターで紹介したり、事業部のリーダー自らが率先して時間効率化のヒントを社内SNSでシェアする等、社員の行動変革を即すための活動が現在も継続中です。地道な活動ですが、会社側が戦略を掲げるだけではなかなか浸透しませんので、このような地道な活動が成果を生み出しております。

社員の考えと行動を変える「switch!キャンペーン」
社員の考えと行動を変える「switch!キャンペーン」中、4つのカンパニーのプレジデントは朝食を配布した。

最も残業の多い事業部のリーダーをプロジェクトリーダーに使命

――残業時間の削減については、どのような方法で取り組まれていますか?

黒川:各組織のリーダーに残業時間の実績データを知らせ、アクションを取ってもらっています。どの部署の誰がどれぐらい残業をしているのか、定期的にレポートを出しているのですが、実はプレジデント、部門長が自らそのデータを細かくチェックしているんです。しかも、残業時間の多い部下を持つマネージャーには、プレジデントが直接電話、メールをして改善案を求めます。これが非常に効くようですね。トップの強いコミットメントにより、現場にも“やるべき課題なんだ”という意識が浸透しました。メディカルカンパニーでは、「残業時間削減」と「ワークライフバランス向上」を今年の戦略的優先課題のひとつとして掲げていますが、最も残業の多い事業部のリーダーをプロジェクトリーダーに指名しています。

――業務の効率化を図るために、何かアクションをとられているのでしょうか?

黒川:「断捨離」というタイトルで効率化を行い、ミーティングや報告、メールなど、ムダだと思われる作業を減らしました。ミーティングの回数も減らし、会議に呼ぶメンバーも本当に必要な人のみに絞っています。また、「switch!」の具体的なアクションとして、5シンプルアクション(①チーム内輪番で月1回金曜日に3時に退社②夜10時以降と休祝日のメール自粛③年間15日以上有給取得できるように年間の取得計画を立てる④月曜午前中少なくとも1時間ミーティングを設定せず、個人業務に集中する時間を作る⑤20時オフィス消灯)を推奨しています。

 さらに、「switch!」の一環として、生産性を追求するために「エナジーマネジメント」の考え方を浸透させるという取り組みも行っています。