業績の順調な今、社員のコミットメントやエンゲージメントを高める好機

――働き方改革にとってはエンゲージメントがとても重要な要素ですが、その視点が欠けている企業が多いという指摘もあります。ウイングアーク1 s tはいいチームが作れているということですが、何かそのために取り組んでいることがあるのでしょうか。

吉田:私の考えだと、会社の業績がいい時というのは、特に何も施策を打たなくても社員のモラルも上がるし、必然的にいい流れができるんですね。でも、根本的な企業の力というのは、会社がピンチになった時にどれだけ体力を維持できるかというところにかかっていると思うんです。右肩上がりの成長はいつまでも続くものではないですし、何度か踊り場があって、時にはそのまま下り坂になってしまうこともある。そういうなかでどれだけ持ちこたえられるか。

 ただ、業績が順調な今こそ会社の基礎体力をつけ、社員のコミットメントやエンゲージを強化するチャンスだと考えています。そうした目的のなかにワークスタイル変革も位置付けていますし、制度以上に目に見えないソフトの部分を重視し、強い体質づくりや啓蒙活動に力を入れていきたい。特に技術者の争奪戦は熾烈を極めていますので、あらゆる局面で会社の認知度を高め、かつ一度採用した人が定着する仕組みや文化をつくることが大事だと思っています。

――採用に関しては、新卒では女性の比率が増えているそうですね。

吉田:2016年は23%、2017年は26%、来年の4月入社は44%くらいです。女性管理職についても、いわゆる現場のリーダーや課長レベルであればかなり有望な若手が育ってきていて、そういったポジションに就く女性も増えてきています。

 我々のような業種はどうしても職業的な性別の偏りがあり、女性のエンジニアを採用したくても、そもそもコンピューターサイエンスの勉強をしている女性が少ないというのが現状です。新卒採用の増加にともなって社員の女性比率が少しずつ増えているとはいえ、自然に任せていてはシニアマネジメントのレベルまでは一向に増えません。まずはエントリーレベルのマネジャーの母集団を作り、そこから部長、さらにその上のステップという育成の仕組みを作っていく必要があると思っています。

ウイングアーク1 s t People Success部 部長 吉田 善幸氏