ジョブポスティングで営業職に再度異動したワーキングマザーも

――主体的なキャリア開発ということでは、ジョブポスティング制度をやられているそうですね。

市原:ポジションに空きが出た時に社内で告知をして応募してもらうのですが、その際に直属の上司には伝える必要がないという形にしました。小さな会社ですので、上司に言ってしまうと、どうしても引き留められてしまうことが多くなってしまい、自立的なキャリア構築を制限することにもなってしまいます。そういうことがないよう、自由に応募できる仕組みにしました。

 結果的に6人が新しいポストに就いて、その中にはマーケティング職から営業職に移った女性もいます。もともと彼女はCCCMCに入社した時は営業職だったのですが、出産を機にマーケティング職の担当となりました。ずっと営業職に再チャレンジしてみたかったけれど機会がなかったそうです。そうした中で、ジョブポスティングの募集を見て、「これは自分のチャンスだ!」と思って応募してきたそうです。今では、しっかりと営業で成果を出してくれています。彼女のような潜在的な需要が社内にあり、それに応えられる制度を社員が求めていたということが分かりました。

――働き方改革についても伺いたいのですが、残業時間については業界水準を下回っていますね。

市原:一人当たり平均月17時間ほどなので、多くはない方だと思います。ただ、ばらつきが大きかったので、昨年はその対応に力を入れました。毎月の残業時間を人事部がチェックをして、各部門長に伝え、特に残業の多かった人には人事部と部門長がインタビューを行い、どうやって残業時間を減らしていくかを話し合いました。こういった取り組みを続けるうちに、「残業時間を減らそう」という意識が一人ひとりに浸透していき、全社的に早く帰ることが普通になってきています。

――今期から新しく実施していることはありますか。

市原:残業時間の削減については進んできているので、今年からは有休消化に力を入れています。具体的には、2017年度に付与された年次有給休暇日数の少なくとも50%の消化を目標に、年初に取得計画を出してもらっています。目標に対する達成率は毎月発表されていますが、9月末時点での計画に対する取得率は84.7%。付与日数に対しての取得実績は55.7%と、まずまずのペースで進んでいます。

 特に今年は会社創立10年目にあたり、永年勤続年を労う10日間のリフレッシュ休暇の対象者が約45名おられます。会社としてもそんなに大勢が休みを取って大丈夫だろうかという懸念はあったのですが、通常の有給消化と同様に、計画的な取得をすすめることで、業務に支障をきたすことなく、休みが取れています。