――すでに何かお考えはあるのでしょうか。

市原:まだ頭にいくつか思い浮かべている段階ですが、互いの信頼や、リスクをとってチャレンジすることに価値をおくこと、オーナーシップや情熱を持って仕事をするといったことが上げられると思います。

 ダイバーシティや女性活躍だけでは、「それで、どうするのか?」という感じは否めません。共に働く全員が同じ価値観を持って進んでいかないと、強い組織にはなれないと思います。これは企業の文化を造ることでもあり、時間もかかります。研修をやったからといってすぐに変えられるわけでもありません。研修だけでなく、意識を変えていくための様々な取り組みを進めていく必要があると思っています。

――情熱を持って仕事をするという点では、やはりキャリアに対するオーナーシップの問題は大きいと思います。日本では、仕事もキャリアも会社が与えてくれるものと思っている人が多いようですが。

市原:私がこれまで働いてきた組織はそういうところではありませんでした。自分のキャリアは自分で作っていくものであり、会社がどうにかしてくれるものではありません。

 自分で考えて行動を起こしたり、会議で発言することはリスクも伴います。「これを言ったらまずいかな」といった忖度も働きます。でも、そこでリスクを恐れない勇気があれば発言することができ、発言すれば新たな責任も生まれます。自分で取れるリスクは、いっぱいあるんですよ。

 社員の皆さんと話をすると、みんな賢いし、課題意識も持っています。ただ、そこから一歩踏み出す勇気が乏しいように感じます。そこはちょっと歯がゆいところでもあるので、これから変えていきたいと思っています。

「Diversity Learning Session」副島 三記子氏講演
CCCMC主催の「Diversity Learning Session」では、コカ・コーラグループ会社を招き、資生堂執行役員、副島 三記子氏の講演が行われた。
「Diversity Learning Session」副島 三記子氏講演
「Diversity Learning Session」副島 三記子氏講演