集合研修から他の研修スタイルに変える

 2つ目の事例は、マイクロラーニングやバーチャルラーニングです。今までは、20~30人の受講者が1つの場所に集まって、講師と一緒に1日から数日かけて行う集合研修が主流でした。しかしこのような集合研修はどんどん減りつつあります。

 その代わりに、1時間ごとのビデオ教材を職場勉強会で学習してもらったり、ワンポイントずつ5分・10分に細かく区切った映像教材を使ったりと、隙間時間にいつでもどこでも学べるような学習のスタイルが普及し始めました。スマホなどのモバイルデバイスの発達がその普及の背景にあります。

成果やスキル定着にこだわる

 3つ目の事例は、経営層がこれは重要だと考えるマインドやスキルを短期間に習得して成果を出すために、徹底的に定着にこだわる研修のやり方です。

 具体的には、研修をやりっぱなしにしないで、集合研修受講後に定着課題をたくさんやらせて能力を高めたり、研修で学んだことを職場で必ず使うように上司を巻き込んでフォローしてもらったり、職場での実践状況を毎週報告してもらったり、ビジネスコーチが電話で一人ひとりをコーチングするような、研修後に手厚いフォローをすることによって成果を生み出す方法です。

 昔も今も、人材育成はとても重要な経営課題です。だからこそビジネス環境の変化に合わせて、人材育成のやり方も変えていく必要があるのです。 さあ、レッツ・ラーニング・イノベーション!

ジェイソン・ダーキー(Jason Durkee)(じぇいそん・だーきー) アイディア社(IDEA DEVELOPMENT株式会社)
代表取締役
ジェイソン・ダーキー(Jason Durkee)

米国シアトル出身。1992年に来日し上智大学卒業。
卒業後、研修企画会社に勤務し、研修プログラム開発、講師、教務、営業など、研修会社におけるすべての業務を担当する。
2003年に企業向け教育研修会社アイディア社(IDEA DEVELOPMENT株式会社)を設立。現在は、人材育成のコンサルタント、教育プログラムのデザイナー、研修のインストラクターとして、幅広い業種の企業向けに人材育成サービスを提供している。
主な著書:
無理なく続く英語学習法(日本実業出版社)
ガツンと言える英会話(ジャパンタイムズ)
ビジネス英語の技術(ジャパンタイムズ)

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。