自分で積極的にお金を使うべき

 さて、「考え方」の部分でこと営業という仕事においては、まっ先に変えたい概念があることにも気付きました。それは「お金の概念」です。

 営業とは「買っていただくこと」であり、お金をいただくことになります。それなのに本人が「お金を使いたくない」と思っていれば、矛盾が生じてしまうからです。だからこそ、次に私は心にあるお金の概念を変えていくことにも着手しました。

 もともと、日本人には日本人特有のお金の概念があります。「お金じゃないよ」と言うほうが心がきれいだとか、「足るを知る」ということに精神的な美しさを感じるとかとにかくお金に対して謙虚過ぎるわけです。もちろん、その概念はすばらしいもので、だからこそ奪い合いになりにくかったり、譲り合いの精神があったりと、いいこともたくさんあります。しかし、当たり前のことですが、営業は売り上げを上げる仕事です。そんなボランティア活動じゃないんだから、何かを売るときは堂々とお金の話をしないといけないのです。

 私は部下にこんなふうに伝えました。「『お金はたくさん欲しいな』と素直に思うのです。『お金は使えば使うほどなくなっていく』のではなく、『使えば使うほどなにかの価値を生むのだ』と肯定してください。1万円のコース料理を食べたら、お金は減るのではなくて、ちゃんと1万円分堪能し、その料理がどのような盛りつけで味付けなのかを知ることができたのです。たとえそれが不味かったとしても、「食べログでは高評価だったけれど、自分には合わないとわかった経験ができた」と価値を探す。損したんじゃなくて、得したと考えるのです」

 これはべつに贅沢をしろとか、無駄使いしろとは言っていません。ただ、お金を使うことで明らかに自分の経験値が上がるし、自分をより大事にすることもできるのだとわかってもらうことによって、売り上げがどんどん上がっていったのです。

 そんなことで、25歳ではじめて部下を持ち、それから成功と失敗を繰り返しながら気づけば100人を束ねるマネージャーになっていました。そして、女性初の最年少の支社長へと昇格したのです。

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和田 裕美(わだ・ひろみ) 作家・営業コンサルタント
和田 裕美

京都生まれ。
外資系教育会社でのフルコミッション営業で、お客様の98%から契約をいただき世界142カ国中第2位の成績を収め、20代で女性初の支社長となる。
同社日本撤退後は独立し、和田裕美事務所株式会社を設立。営業コンサルタントとして、国内外で研修や講演を展開する。また、累計180万部超のベストセラー作家であり、『人に好かれる話し方』、『世界№2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』『人生が好転する「新・陽転思考」』等が代表作。最新刊「成約率98%の秘訣」はアマゾンビジネス・セールス部門で1位を獲得した。

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。