自分らしいリーダーシップを発揮する

 チームワークが効果的に機能するためには、一人ひとりのメンバーの個性が表現されることが重要です。チームの中で、各人各様のリーダーシップが発揮されることによって、チームにおけるコラボレーションの価値が高められるからです。

 もちろん、会社が大切にする価値観や行動指針は重要です。それがあるからこそ、多様なメンバーが同じ方向に進むことが可能になります。しかし、それらの価値観や行動指針を個人の評価基準にまで落とし込んでしまうと、一人ひとりの多様性が抑制されてしまいます。

 これからのパフォーマンスマネジメントは、共通の行動を強いるものではなく、異なる価値観や強みを開花させるものであることが必要です。新たなビジネスを生み出すために、今後は社内にとどまらない専門家同士のオープンなコラボレーションがますます拡大していくことが予想されますが、そのような場でこそ、一人ひとりが自分らしいリーダーシップを発揮できるように、日頃から個人の価値観を重視した人材開発を進めることが必要とされています。

松丘啓司氏の新刊
『人事評価はもういらない‐成果主義人事の限界』
ファーストプレス、2016年10月
松丘 啓司(まつおか・けいじ) エム・アイ・アソシエイツ株式会社 代表取締役
松丘 啓司

 1986年東京大学法学部卒業後、アクセンチュア入社。同社のヒューマンパフォーマンスサービスライン統括パートナーを経て、2005年に企業の人材・組織モデル革新を支援するエム・アイ・アソシエイツ株式会社を設立。同社ではパフォーマンスマネジメント、ダイバーシティ&インクルージョンなどの領域を中心にサービスを提供。主な著書として、『人事評価はもういらない』『論理思考は万能ではない』『アイデアが湧きだすコミュニケーション』『ストーリーで学ぶ 営業の極意』『提案営業の進め方』『組織営業力』などがある。

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。