組織の関与

●受講者はチームメンバーと、また、支援者は部長と連携を取り
 ながらの参加となります。
●1 on 1にはチームメンバーの、また中間、最終セッションには
 支援者に加え、部長の参加を推奨いたします。
●このように、本プログラムは受講者個人のスキルアップのみを
 目標にするのではなく、支援者、部長、メンバーを巻き込み、
 プロジェクト実行段階での問題解決力の強化による具体的な
 成果の獲得を目指します。

伸び幅評価

●評価は受講者本人、支援者、講師によって、計画、実行段階での
 コントロール、働きかけの実践に関して多面的な評価がなされ、
 受講前後での変化を評価し、成果を確認します。
●伸び幅評価は、中間セッション時、最終セッション時に参加者全員
 と共有します。
●最終セッションでは受講者間で相互評価を行い、気づきと教訓を
 共有します。また、各受講者は参加の支援者全員からのフィード
 バックを得ることができます。

伸び幅評価
伸び幅評価
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 この資料が示す通り、同社においてはプロジェクトの実行段階で直面する問題解決力の強化という、実務上の成果を目指す選抜研修を徹底して実施している。

 期待される人財に対して組織が関与し支援するという考え方のもとで、部門長の推薦を経て受講者は選抜されるが、実際には研修参加を部門長から伝えられた際に、率先して参加したいと表明する受講者が多いと聞く。これは、上司の支援を得て経験学習を進めること=自分の成長機会と受け止められるからであろう。

 このように組織を巻き込み、研修を受講者個別に行うことが受講者を動機づけ、育成効果と実務上の成果を生み出す近道といえるのである。

 次回は実際に受講者を送り出した同社2名の上司にご登場いただき、この研修の効果、他の研修との違い、受講者の変化について、生の声をお届けする。どうかご期待いただきたい。

辻本 光邦(つじもと・みつくに) 株式会社インサイトパワーズ 代表取締役
辻本 光邦

 2010年12月、23年におよぶ企業研修講師と組織マネジメントの経験を踏まえ株式会社インサイトパワーズを設立。以来10社を超える大企業からの全社必須研修、次世代リーダー育成の選抜研修を継続的に受託し、顧客の人財育成政策に食い込んでいる。2013年商標登録した1on1®(ワンオンワン)個別支援サービスを精力的に展開し、受講者一人ひとりに対する徹底した実務支援に本気で取り組み、顕著な実績を上げている。
 東京外大卒。富士通での海外ビジネスのプロジェクトマネジメント経て、米国コンサルティング会社 ケプナー・トリゴー社で延べ累計で1万5千人の受講者、1200回以上のマネジメント研修を実施。約400名の企業内研修講師育成の経験も持つ。同社で日本支社長、パートナー、アジア大洋州ITビジネス総責任者としてマネジメントを経験。その後、顧客企業であった日本マイクロソフトでの執行役員エンタープライズサービス本部長を経て独立。趣味はトランペット。設立34年の俊友会管弦楽団の団長をつとめる。
●インサイトパワーズ
http://www.insightpowers.co.jp

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。