採用予定数に対する内定者の割合、いわゆる「充足率」は77.9%。前年同時期調査(79.9%)をやや下回りました。7月調査では59.9%だったので、この3カ月間で18ポイント上昇。ただし、採用を継続している企業に限ってみると、59.5%と6割に届いていません。

 従業員規模が大きくなるにつれ充足率も上がります。中小企業、中堅企業では7割にとどまるのに対し(70.8%、77.7%)、大手企業では8割を超えています(85.8%)。業界別では、終了状況同様「金融」が高く、およそ9割(89.1%)。「サービス業」は70.9%で、他の業界に比べ充足の遅れが目立ちます。

内定者の充足率
内定者の充足率
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2. 採用状況への満足度は二極化傾向

 内定者に対する満足状況を、質と量(人数)の観点で尋ねました。「質・量ともに満足」という回答は全体の約3割(32.2%)で、「質・量ともに不満」は約2割(22.0%)でした。

 前年調査と比較すると、「質・量ともに満足」が2.6ポイント増。一方、「質・量ともに不満」も増加しており(1.4ポイント増)、内定者への満足度に二極化の傾向が見られます。また、質への不満よりも量への不満が多いことからも、選考基準を落とさずに採用数を確保しようとした企業が多く、その結果、優秀な学生の争奪戦となっていたと考えられます。

採用状況の満足度
採用状況の満足度
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 実際に、ある企業の担当者は「学生フォローを充実させ、早期に接点を持ったいい学生から多く入社承諾を得ることができた」と言います。しかし「欲しい人材ほど内定辞退してしまった」「数を確保するためには、基準を下げて内定を出さざるを得なかったが、その中でも優秀な学生にはことごとく辞退されてしまった」という企業の声も多く聞かれました。

 「特に後半に応募してくる学生の質が下がった」という話もよく聞きます。2018年卒採用を継続している企業でも、採用計画数の達成にはこだわらず、いい学生がいたら採用するという企業が大半のようです。

 「早期に接触する学生の方が、質が高い」と考え、すでに活動の主軸を次年度に移している企業も少なくありません。