2019年卒者の採用活動で必要だと思う対応についても尋ねてみました。全8項目のいずれも「増やす」が「減らす」を大幅に上回り、採用広報を強化する動きが顕著に現れています。中でも、3月より前の「プレ期の活動を増やす」企業は67.9%に上り、早期から学生へのアプローチを強める姿勢がうかがえます。

2019年卒者の採用活動で必要だと思う対応
2019年卒者の採用活動で必要だと思う対応
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 「プレ期の活動」として具体的にどんなことを予定しているのでしょうか。最も多かったのは「就職情報サイトでの企業情報公開」(72.0%)。次いで「自社採用ホームページでの情報公開」(66.8%)と、WEBでの情報公開が上位を占めました。

 「学生の志望業界の絞り込みが早まっているので、3月の解禁前に知ってもらわないと、志望企業群に入れない」と危機感を募らせている企業も少なくありません。

プレ期(採用広報解禁前)の広報活動予定
プレ期(採用広報解禁前)の広報活動予定
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 空前の売り手市場と呼ばれる2018年卒採用より、さらに採用数拡大が見込まれる2019年卒採用。過酷さを増す人材獲得競争に備えて、各社が着々と準備を進めている様子がうかがえます。

■調査概要
キャリタス就活2018 学生モニター調査結果(2017年8月発行)
調査対象:2018年3月に卒業予定の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生含む)
回答者数:1,188人(文系男子385人、文系女子332人、理系男子309人、理系女子162人)
調査方法:インターネット調査法
調査期間:2017年8月1日~7日
サンプリング:キャリタス就活2018 学生モニター

2018年卒・新卒採用に関する企業調査-中間調査(2017年7月調査)
調査対象:全国の主要企業 17,743社
調査方法:インターネット調査法
調査期間:2017年6月26日~7月4日
回答社数:1,339社
松本 あゆみ(まつもと あゆみ) 株式会社ディスコ キャリタスリサーチ 研究員
松本 あゆみ

ディスコ キャリタスリサーチでは、新卒採用マーケットを中心に就職・採用に関する調査・分析を実施。「キャリタス就活」の会員から「就職活動モニター」を組成し、学生の就職活動状況や内定率、志向などを定期的に調査するほか、新卒採用を行う企業を対象とした調査も実施、採用計画や充足率など採用活動状況などの分析を行っている。
筆者は、株式会社ディスコ入社後、採用アウトソーシング、就職情報サイトの学生向けプロモーション、採用コンサルティング部門などを経て、2015年より現職。

●株式会社ディスコ キャリタスリサーチのサイト
http://www.disc.co.jp/career_research/

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。