順調に就活を進められたと感じる学生が増加

 今年の就職戦線を学生自身はどのように感じているか、ここまでの就職活動を振り返ってもらいました。

ここまでの就職活動を振り返って
ここまでの就職活動を振り返って
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 「業界研究に十分な時間をとれた」という学生は過半数(50.9%)に上り、前年(43.8%)を大きく上回りました。採用広報期間は、前年と同様3カ月と短かったものの、インターンシップに参加する学生が増えるなど、動き出しが早まっており、十分業界研究をできたと感じる学生が多かったようです。その結果、戦略的に就職活動に臨め、「企業を絞り込んで効率的に選考を受けることができた」という学生が約6割(59.8%)に上りました。

 今年は、前年と同じ日程ルールにもかかわらず、多くの企業が動きを早め、エントリーシートの提出期限や面接開始時期を前倒しする傾向が見られましたが、「締め切りが早くて応募できなかった」「セミナーや選考の日程が重なり、受験をあきらめた」という学生はどちらも3割台で前年を下回りました。これも、事前に企業を絞り込んでいた結果といえるでしょう。

 これによりエントリー社数や選考受験社数は前年より軒並み減少しましたが、約半数の学生は「多くの企業の選考を受けることができた」と感じているようです(51.7%)。

 昨年は「どの企業の本選考に応募するか考える暇がなかった」「気づいたら志望企業のエントリーシートの締め切りが過ぎていた」などと「受けたい企業を受けられなかった」という悲鳴が多く聞かれました。しかし今年は、「3月は忙しいと先輩から聞いていたので、2月中にエントリーする企業をリストアップしていた。3月以降は志望度の高い企業に絞って活動していたので、時間的に余裕があった」「昨年の夏から様々な業界、企業のインターンシップに参加し、自分に合う業界や企業を見つけることができた。結果、自信を持ってエントリーする企業を絞り込むことができた」など、社数は絞りながらも、受けたい企業は受けることができた学生が多かったことがうかがえます。

■調査概要
調査対象:2018年3月に卒業予定の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生含む)
回答者数:1,238人(文系男子413人、文系女子344人、理系男子313人、理系女子168人)
調査方法:インターネット調査法
調査期間:2017年7月1日~5日
サンプリング:キャリタス就活2018学生モニター(2016年卒以前は「日経就職ナビ・就職活動モニター」)
松本 あゆみ(まつもと あゆみ) 株式会社ディスコ キャリタスリサーチ 研究員
松本 あゆみ

ディスコ キャリタスリサーチでは、新卒採用マーケットを中心に就職・採用に関する調査・分析を実施。「キャリタス就活」の会員から「就職活動モニター」を組成し、学生の就職活動状況や内定率、志向などを定期的に調査するほか、新卒採用を行う企業を対象とした調査も実施、採用計画や充足率など採用活動状況などの分析を行っている。
筆者は、株式会社ディスコ入社後、採用アウトソーシング、就職情報サイトの学生向けプロモーション、採用コンサルティング部門などを経て、2015年より現職。

●株式会社ディスコ キャリタスリサーチのサイト
http://www.disc.co.jp/career_research/

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。