内定企業 大企業の割合が増加

 6割を超える高い内定率ですが、学生はどのような企業から内定を得ているのでしょうか。

 まずは業界を見ていきたいと思います。内定企業の業界を全40業界で尋ね、上位業界をまとめました。最も多いのは「情報処理・ソフトウエア・ゲームソフト」で3割近くに上り(28.7%)、内定が集中しています。学生の属性別に見ても、理系女子以外の属性で1位であり、特に男子は文理とも3割を超えています。4月調査から3カ月連続して1位をキープしており、業界全体の採用意欲が高く、それに伴い選考・内定出しが早いことが読み取れます。

 2位は「建設・住宅・不動産」(14.8%)。3位の「医薬品・医療関連・化粧品」(10.9%)は、理系女子で高く、約4割(38.7%)に上ります。

 前年同時期の調査で4位だった「保険」は7位(7.6%)に、同5位だった「銀行」は14位(5.1%)に順位を落としました。他業界の内定出しが早まった結果、相対的に金融業界の順位が下がったと考えられます。

内定を得た業界(上位10業界)
[画像のクリックで拡大表示]

 企業規模についても併せて尋ね、その比率を算出しました。3月調査から一貫して従業員1,000人以上の大手企業が過半数を占めてきましたが、6月調査では「5,000人以上」の占める割合が増加しました。学生から報告された社名を見ると、経団連加盟企業を中心とした大企業が多く挙がっており、こうした企業が選考解禁後にスピード内定を出したことが想像されます。

内定を得た企業の従業員規模
[画像のクリックで拡大表示]

未内定者が内定を得る見通し

 一方で、6月1日現在で内定を得ていない学生は、どのような見通しを持っているのでしょうか。

 「近々内定をもらえる見通しが立っている」と回答した学生は、前年をやや上回るものの、15.4%にとどまります。最も多いのは「選考中の企業はあるが、内定をもらえるか分からない」(62.5%)で、ここに「選考中の企業はなく、まったく見通しが立っていない」(13.4%)を足し合わせると75.9%になり、未内定者の7割強が先の見えない状況にあるようです。

 学生からは「人気企業を志望しているので競争率が高く、なかなか内定までたどり着けない」といった声が挙がっています。