3月の採用広報解禁まであと1カ月余り。本格化する2019年卒採用に向けて、新卒採用担当者の多くが入念に準備を進めておられるのではないでしょうか。

学生の企業セミナー参加時期は3月に集中

 採用広報解禁後、まずは企業セミナー(会社説明会)を実施するという企業がほとんどではないかと思います。昨年の就活生に、企業セミナーに最も多く参加した月を尋ねたところ、6割以上の学生が3月と回答(62.5%)。次に多い4月(21.9%)の約3倍に上り、3月にセミナーが集中していたことが分かります。その前年(2017年卒学生)の3月と比較しても約10ポイント増加しており、前倒しが進んだことも分かります。

最も多く企業セミナーに参加した時期
(資料出所)ディスコ「キャリタス就活 学生モニター調査」(2017年7月)
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 2019年卒採用においても、前倒し傾向は変わらず、3月への集中度がますます高まる見込みです。昨年、出遅れたと感じた企業が、セミナー開始時期を早める動きがあるためです。ただし、これだけセミナー開催が集中すると、学生が分散してしまうことも懸念されます。開催時期だけでなく、学生が求めている内容のセミナーを実施することで、十分な学生を集めたいところです。

 では、この時期の学生は、どんな情報を求めているのでしょうか。企業セミナーにおいて「重要だと思うこと」と、「不快に思ったこと」を、2018年卒者を対象に、採用広報解禁から1カ月後の4月(セミナー参加のピークを越えたタイミング)に調査しましたものをご紹介します。

企業セミナーで重要だと思うこと 最多は「社員と直に話せる」

 まずは、企業セミナーで重要だと思うことを、5項目まで選んでもらったところ、最もポイントを集めたのは「社員と直に話せる場が設けられている」で、約6割の学生が選びました(59.2%)。実際に学生に話を聞いてみると、3月の解禁直後でも「説明会というより社員との座談会が中心のものに多く参加した」という声が多数ありました。

 近年は、インターンシップ参加者も多く、3月の解禁時には、すでに業界や企業について一定の知識を持つ学生も少なくありません。また、各企業の採用ホームページでの情報発信も増えており、3月以降のセミナーでは、わざわざ足を運ぶことでしか得られない情報を求めているのです。

 次に多いのは「選考に関する情報が得られる」(45.4%)です。募集要項などの採用情報は3月の解禁以降に公開されるため、詳しく知りたいという学生が多いのでしょう。特に、まだ採用ホームページなどでは公開されていない、選考プロセスや日程などの具体的な情報を得られるかどうかで、満足度やその後の応募率に大きく影響すると考えられます。

企業セミナーで重要だと思うこと
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