2年目に要求した3つの条件

私が業務改善をしていく上で、苦労したことのひとつに「“権限”がなかった」ことがある。通訳として入った私には、業務改善に関してあれこれ指摘したり、行動したりする“権限”がなかった。

現場の作業を手伝いながら、ちょこちょこやっている程度なら構わないが、それ以上のことをしようとすると、一部のマネージャーやチーフたちから「何の権限があって、そんなことを言うんだ(やるんだ)」という視線が飛んできて、私も動きにくいところがあった。

その理解を得るために、最初の年の2013年はゆるりゆるりと少しずつ現場に入っていったのだが、その過程でかなりの時間を費やした。
もし、本格的に業務改善に取り組むのであれば、今回はそこで数週間を使っている暇はない。

2014年度の仕事を引き受けるにあたり、私は西海岸カーゴ社に3つの条件を出した。

①通訳ではなく、業務改善のアドバイザーとして現場に入ることを、西海岸カーゴ社内はもちろん、チェリー工場側にも周知し、業務に必要な権限をくれること。

②チェリーシーズンが始まってラインが稼働する前に、工場のワーカーに対する研修を2〜3時間でもいいから実施させてくれること(特にテープ貼り〜パレッタイズのセクションのワーカーに対して)。

③私専用のトランシーバーを用意すること。

西海岸カーゴ社の社長は、その条件をすんなり承諾してくれた。
そして2014年の5月、私は再びカリフォルニアに飛んだ。

今回は、チェリー工場の業務内容も雰囲気もわかっている。
なにをどう進めていけばいいか、頭の中でおおよそのプランも考えていた。