第1の選別が終わると、残った質のいいチェリーはまた水の流れるラインに乗って、チェリーをサイズ別に分ける大型のセンサーに入る。
センサーは、サイズ分けと同時に多少の不良もはじくことができる。第1の選別で取り除けなかった双子ちゃんや、割れのあるチェリーはここで分別される。

ただ、センサーの処理能力にも限界があるので、センサーが拾い切れなかった小さな割れや傷みのあるチェリーを、2回目の選別で丁寧に人間の目で見て手作業で取り除いていく。
海外マーケット用に出すチェリーは、傷のないきれいなものしか出荷できない。
逆に、小さな傷みであれば、輸出用には使えないが、B級品や加工品用として国内マーケットに出荷することができる。

おばちゃん達とのお喋りで情報収集

チェリーをベルトコンベアの上で優しくころがしながら表面の全体を見て、素早く傷み具合をチェックしながら、どんどん分別のダストボックスの中に入れていく。
一日中立ち仕事で、ひたすら目と手先を使う仕事だったが、私はこの作業が大好きだった。

選別のラインに入っていると、みんなに何度も「選別楽しい?」と聞かれた。私はその度にいつも笑顔で「楽しい〜!」と答えた。だって本当に楽しかった。
私にとってそれはまるでゲームと同じだった。どんどん流れてくる悪玉チェリーを、1つでも多くゲットするゲーム。黙々と作業をしているうちにあっという間に時間が経つ。

楽しいだけでなく、選別をしながら全体のチェリーのコンディションを見れば、出荷量の目安もつくし(当然、全体的に傷んでいるものが多ければ、輸出用のチェリー量は少なくなる)、シーズン中のチェリーの品種の移り変わりも感じ取ることができる。
そういう意味でも、選別の作業は興味深かった。

選別ラインで一緒に作業をする