井ノ上 美和
BPIA(ビジネスプラットフォーム革新協議会) ナビゲーター、株式会社F&S Creations 顧問

クーラー(冷蔵倉庫)やパレッタイズ、それにテープ貼りやインクジェットのセクションなどは、ほとんど男性ばかりの現場だったが、その前工程では女性ばかりが作業をする選別のセクションがあった。

周辺のチェリー農家から納入されたアメリカンチェリーは、夜中のうちに燻蒸され、翌朝から洗浄、選別作業に入る。
工場に納入された時は、小枝や葉、傷んだチェリー、まだ熟していない黄緑や白色のチェリーなども混じっているし、チェリーのサイズもバラバラだ。

燻蒸から出てきたチェリーは、一度大きな水槽の中に入れてざっと汚れを落とした後、水の流れるラインを通って最初の選別工程に入る。
選別工程では、ベルトコンベアの両サイドにメキシコ人女性のおばちゃんワーカーが並んで立ち、手作業で葉や傷んだチェリーを取り除いていく。

ベルトコンベアに沿って、緑、黒、赤、白のダストボックスがあり、それぞれ、小枝や葉用、腐っていて廃棄になるチェリー用、ちょっと傷んでいるけれどジュースやジャムの加工用としては使えるチェリー用、2つの実がくっついた双子のチェリー用、まだ熟していないチェリー用などと分かれていた。
選別のおばちゃんたちは、ベルトコンベアを流れるチェリーの川の中から、傷んだチェリーやゴミを取り除いては、どんどんボックスに投げ入れていく。

この工場の生産ラインには、選別の工程が2つある。
最初の選別は、大きな水槽で洗われたチェリーが、まだ小枝や葉っぱと一緒になって流れてくるライン。
小枝や葉っぱはもちろん、大きく傷んだチェリーもどんどん取り除いていく。最初の選別工程なので、廃棄になるチェリーの量も多く、時には両手ですくってどっさりダストボックスに入れなければならないこともある。細かい選別作業はまだこの先にあるので、ここでは大きなゴミや不良をできるだけ取り除けばいい。

洗浄されて流れていくチェリー