3つのベルトコンベアには、工場の3本の生産ラインからそれぞれカートン箱が流れてくる。ラインごとにチェリーの品種は分けているが、ブランドやサイズ、向け地は、それぞれの生産工程の途中で分かれるものの、最終的にはラインごとに1つのベルトコンベアに集約される。だから、1つのベルトコンベア上には様々な品番の箱が同時に流れてきた。

ブランドによって箱のデザインが違うから、ブランドは見ればすぐわかるが、サイズや向け地は、箱の側面の印字表示を見なければわからない。同じブランドでもサイズや向け地が異なれば品番も異なるから、きちんと分けて別々のパレットに積まなければならない。

よく見ていれば間違えることはないが、ベルトコンベアはかなりのスピードで動いているし、似たような品番のものも多かったから、混在のミスが出る。
流れてくるカートン箱の量は一定ではなく、一度に大量の箱がどっと流れてくることもあれば、何の予告もなく、いきなり新しい品番の商品が流れてきたりすることもあった。つまり、新しいパレットを置くスペースが必要になる。

パレッタイズには、カートン箱を積む係とは別に、パレットを動かす係がいて、パレットが一定量の箱でいっぱいになると、手動のフォークリフトでベルトコンベア脇から運び出し、空いたスペースに新しいパレットを置く。

パレットがいっぱいになりそうになると、箱を積んでいるワーカーは大声で

「パレーーーーーーーッ!!」

と叫んで、パレット係に知らせる。
パパパパパパ〜とフォークリフトのクラクションを鳴らしながらパレットが運び出され、パァーーーーーン!と新しいパレットが乱暴に床に置かれる乾いた音が響く。

新しい品番が流れてきた時も同様に、チーフの

「パレーーーーーーーッ!!」

の声がかかり、パレット係がパレットをパァーーーーーン!と用意する。

次々にカートン箱が流れてきて、パレットの上にどんどん積まれ、山積みになったパレットがどんどん運び出される。

パレットの山が次々にできあがり、運び出されていく