そんな細かい仕様のチェックや修正を几帳面に1箱1箱、毎日数千箱こなす、しかも思考能力が低下するほど寒いクーラーの中で、かつ、出荷時刻が迫る短い時間の中で…なんていうのは、確かにアメリカ人やメキシコ人向きの仕事ではないだろう。

現に数年前、西海岸カーゴ社(仮名)が出荷準備に関与する前は、こういった外装の不良率やクレームの数はかなりのものだったらしい。

0℃のクーラーで、出荷前のカートン箱を1箱ずつチェック

次々出てくる不備と戦う

カートン箱は、チェリーの箱詰め工程のラインから出てきたところで、パレッタイズと呼ばれるセクションのワーカーが種別ごとにパレットに積み、崩れないようにシュリンクを巻いて、クーラーで冷却する。

パレッタイズでは、パレットごとに、ブランド、品種、サイズ、ロット番号、向け地(国名)などを分け、1つのパレットには同仕様の商品だけを載せることになっている。けれど、どんどんラインから流れてくるカートン箱をワーカーが手作業で仕分けして積んでいるため、1つのパレットに異なるサイズや向け地のものが混ざっていることもしばしばあった。

箱のサイズにもよるが、1パレットには10〜14段重ねで100箱前後のカートン箱が積まれる。
正確に数えたことはないけれど、1つのパレットから、平均5〜6箱は何かしらの不備が見つかって、修正が必要だった。

当たり前のように、必要な封印テープが貼っていない、表記の印字がかすれている、違う商品が混じっているというミスがどんどん出てくる。
積んである箱を大きく崩さなくても修正できるものもあったけれど、シュリンクを解いてパレットを崩し、箱の上げ下ろし作業の手間がかかるものも5パレットに1つくらいはあった。

毎日毎日、そんな不備やミスをひたすらチェックしては修正する。凍てつくクーラーの中で、チェリーの箱を何度も何度も上げ下げする。修正チェックが終わったかと思ったら、今度はオーダーの内訳変更が入って、また箱を上げ下げする。
時には広い倉庫を走り回って、差し替える商品を探したり、数百箱単位の箱の詰め替え作業をすることもあった。