やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。

言われてみて、「やはりそうなのか」とも、「そんなものなのか」とも思った。

品質管理の女性チーフたちと意気投合

チェリーの他にも、これまで様々な国の人たちと仕事をしてきた。
多少、文化や宗教などの違いがあるにせよ、人が喜んだり、怒ったり、感謝したり、あるいは協力してくれたり、くれなかったりする根本的なことに、それほど大きな違いはないような気がする。

本質はシンプルだ。

国籍や性別や年齢などに関係なく、人が自発的に動き、成長し、充実感を得るために必要な要素や過程は、おそらく一緒なのだろう。
確かに、そこに言語や社会的背景のような要素が絡むと、複雑に見えてしまうし、実際、多少複雑にもなる。

けれど、国籍や言語云々の前に、まず向き合わなければならないことがある。

このコラムを読んでくれた方たちから、色々な感想をいただいた。
全く別業種の、それこそ生産業や物流業でもなく、グローバル企業でもなく、職場に外国人がいるわけではない人たちからも

「自社に置き換えてみると、気づかされることが多く、大変参考になりました」

「読んですぐ、社内の人事関係者やマネージャー層に“これを読め”とメールを送ったよ」

といったコメントをいただいた時には、とてもうれしかったし、伝えたいことがちゃんと伝わっているのだと、安心もした。

皆さんも、もうお気づきだろう。

「超ダイバーシティの〜」というタイトルのもとに、国籍や文化の異なるカリフォルニアでの日本人スタッフやメキシコ人ワーカーの話を書いてきたが、フタを開けてみれば、何の事はない。

海外や外国人相手のビジネスに限らず、日本国内の日本人だけが働く職場でも同じように、心当たりがあったり、共通するエピソードがチラホラあったのではないだろうか。

プロローグで、「海外は関係ない、日本人としか仕事をしていない、という人にも、ぜひ読んでいただきたい」と書いたのは、このためだ。