おばちゃんワーカーたちからのサプライズ

「今日で最後なの」

と告げると、おばちゃんワーカーたちはお別れのあいさつをするどころか、口々に

「それは困るわ」

「どうしても明日もう一度来てもらえない?」

と必死になって言ってきた。

私は、西海岸カーゴ社の社長に話をつけ、翌日半日だけ工場を訪れることにした。

手を振ってあいさつを返してくれる選別の女性ワーカーたち

翌日、今日こそ本当にお別れのあいさつをしようと、空中通路を渡って選別のセクションに行くと、「待ってました!」とばかりに、選別の女性ワーカーたちが一斉にこちらを見上げて、

「Miwa、Miwa、ラー、ラー、ラー!」

と大歓声を送ってきたのだ。

サッカーの応援などで「メヒコ、メヒコ、ラー ラー ラー!」というエールを聞いたことのある読者もいるのではないだろうか。 これは、“Chiquitibum”というメキシコの代表的なエールで、メヒコ(Mexico)の部分を選手の名前に変えて使ったりもする。

そのエールを、おばちゃんワーカーたちが、一斉に私に向けて

「A la vio, a la vao, a la bimbomba, Miwa, Miwa, Rah rah rah!!!」

と、手を叩きながら、満面の笑みで、送ってくれたのだ。

そのサプライズに、私は“チェリーの女神”になった時と同じくらい感動して、嬉しくて、思わず涙が出そうになった。
それはあまりに“メキシコ”だった。

「Miwa、Miwa、La〜、La〜、La〜!!」大きな声でエールを送ってくれる