4つの役割を活用することで、採用に成功している事例

 新潟県にあるN社は、4つの役割を活用することで、地方企業でありながら東京で働く優秀な人材の採用に成功しています。企業が優秀な人材を採用できない、採用活動で首都圏企業に負けてしまうということは、5年後の事業戦略で負けることを意味すると考え、日本全国から優秀な方を探しているそうです。

 採用活動をするにあたって、さまざまな転職サイトや紹介会社等を活用し、約5年間で3,000件の応募を獲得。うち1,200名を超える方と面接をされました。なかでも一次面接は非常に重要で、人材の見極めと候補者の心に刺さる言葉をかけたり、提案をしたりするために、人事部長がインパクターとして東京で面接を実施しています。

 その後、候補者を新潟に呼んで開催する説明会では、人事のメンバー2名がフォロワーとモチベーターを担い、ぜひ仲間になってほしい方には、最終面接で再び人事部長が登場し、クローザーとして候補者を入社へと導いているとのことでした。

まとめ

 これらの役割は、候補者のタイプや選考フローに応じて適任者を決めていきます。どうしても採用したいハイクラスの優秀な人材の場合は、すべての役割を社長が担うこともあり得るでしょう。また、方向性の定まっていない候補者の場合は、すべての役割を違う人物にして動機づけしていく、という方法もあります。

 いずれにしても大切なのは、経営陣を含む社員全員が人事担当に協力し、それぞれの役割を果たせるよう努めること。人事担当は、採用におけるプロデューサーとして、どの役割にどの社員が適切かを見極めることが重要です。とはいえ、社員からの協力を得にくい会社もあると思います。その場合は、信頼できる社員とじっくり話し合い、「採用が最重要ミッションであること」を理解してくれる仲間を地道に増やすことが肝要です。

 そうしてチームワークを意識した面接を実施していけば、候補者の入社意欲は高まり、選考辞退は少なくなりますし、なにより自社の採用力が高まるはずです。人材獲得競争が激化している現在において、企業がその競争に勝つために採用力の強化は必須です。ぜひ面接時に取り入れてみてください。