(2)自社、競合を知る
 次に実践すべきは、自社と競合を知り、自社の優位性を把握することです。(1)で設定したターゲットを求めるのは、同業界の企業だけとは限りません。それを踏まえ、「競合にあたる企業はどこなのか」「自社はその企業と比べて何が優位なのか」を明らかにします。加えて、自社の弱みも明確にし、候補者が懸念を抱く点についても把握しておきましょう。

(3)候補者にとっての魅力を理解する
 (1)と(2)を踏まえ、候補者が自社に入社するメリットは何なのかを考えます。転職者が特に重視するポイントは、大きく分けて以下の3点であるといわれています。

・仕事軸(仕事のやりがい・将来性)
・環境軸(ポジション、年収)
・会社軸(社風、商品、資本)

 今回設定したターゲットの場合は、「仕事軸」が魅力となりそうなので、仕事のやりがいや得られるスキルなどを明確に言語化し、自社で働く魅力をまとめます。上記3つの軸を具体的にすると「会社基盤、理念・戦略、事業内容、仕事内容、組織風土、人的資源、施設環境、制度待遇」の8つといわれているため、こういった面から整理してもよいでしょう。

 それでも人材要件定義が難しい場合は、自社で実際に活躍している人材を参考にすることをおすすめします。活躍している人は「どこでどのような仕事をしていたのか」「どのような思いを持って転職してきたのか」「どんなスキルや志向を持っているのか」を細かく分析し、言語化すれば、おのずと採用すべき人材像が見えてくるはずです。

 こうして人材要件を定義し、採用すべき人材を言語化できたら、次は求人広告やスカウト文面を作成します。ここで注意すべきは、企業が伝えたいメッセージと、候補者が欲しいメッセージは必ずしも一致しないということ。単に会社概要や仕事内容を伝えるのではなく、設定したターゲットの気持ちになって考え、ターゲットが求める情報や魅力に感じる情報で構成するのがポイントです。求人広告やスカウトメールの文面は、いわば候補者に届けるラブレターですので、相手のことをしっかりと考えた上で作成すれば、求める人材の採用成功に近づくはずです。

・ターゲットを意識した求人広告のタイトル例
「仕組みや組織をつくりながら、社会に大きなビジネスインパクトを!」

・ターゲットを意識していない求人広告のタイトル例
「営業経験者求む! 創業5年のベンチャー企業です」

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