佐原 資寛
EDGE株式会社 代表取締役社長 チーフエヴァンジェリスト

人にしかできない業務に人の時間を使う

 働き方改革は本来、業務の効率運営により同一業務にかける時間を削減することによる長時間労働の是正、また同一時間内に挙げる成果、つまり生産性の向上が大前提にあるべきです。

 そして多くの企業でその旗振り役である人事部門が、率先して働き方改革を実施すべきところですが、業務効率化を実現するITツールを提供するわれわれからみて、十分に理解されている企業はほんの一握りのように思います。

 現場担当者からの悲鳴も、課長以上の意思決定者の「お前ががんばれば、お金をかけなくても済むだろう」「自分が楽をするために、お金を使うな」というような一撃で握りつぶされてしまいます。

 人事部門がそのような意思決定をする会社で、現場の業務効率化や生産性向上などが望めるでしょうか。

 今回は当社サービスを導入して人事業務を効率化し、“人”にしかできない業務に力をいれた分、確かな成果につながった顧客の事例をもとにお伝えします。まずは旗振り役の人事部門の効率化、生産性向上から始めてみてはいかがでしょうか。

複雑化する新卒採用業務でツールを活用し、
内定辞退、早期離職を大幅改善

 売り手市場が加速し、内定辞退などの課題が深刻化している新卒採用業務において、採用予算や採用に割ける人員は以前と変わっていません。最近では採用目標人数増、採用担当人員減という話もよく耳にします。

 以下のグラフ(※)の通り、売り手市場のなかでは内定通知を出して終わりではなく、翌年の採用に向けたイベントやインターンシップを実施しながら、同時並行で内定者フォローも実施しなければ内定辞退の多発という事態にみまわれてしまいます。
※EDGE株式会社 プレスリリースより引用
(https://edge-inc.co.jp/news/news_170607.html)

 そんななか、内定者フォローと称してやみくもに内定者に連絡をしてしまうことは、採用担当者の時間を浪費するだけでなく、入社意思を固めた内定者からみれば、「なぜ、こんなに頻繁に様子を聞かれるのだろう」という不安、疑心暗鬼につながってしまいます。

 内定者の心境を可視化し、本来フォローが必要な学生に的を絞って適切なフォローをすることが求められ、これには可視化のためのツールが必須です。また懇親会の出欠、必要書類の連絡、必ず見てほしい通達事項など内定期間中に内定者とのやり取りも数多く発生しますが、今はメールと電話でやり取りするのが容易な時代ではなくなりました。