1.心理的安全
メンバーは誰もが安心して意見を述べ、提案し、行動できる。
2.相互信頼
お互いを信頼し、互いに業務を補完することができる。
3.組織構造と境界の明確さ
チーム全体として、明確な目標、役割分担、計画を持つ。
4.仕事の意義
メンバーは自分の仕事に個人的な意義を感じている。
5.仕事のインパクト
メンバーは自分たちの仕事に大きな意味があり、社会へプラスの影響を与えると考えている。
特に、冒頭の「心理的安全」は他の4つの土台となる、最も重要な要因とされています。
「心理的安全」とは心理学用語で、他者の反応に不安を感じたり、おびえたりすることなく、自分の意見や想いを素直に伝えられる環境や雰囲気のことです。
「心理的安全」が確保された職場では、チームが目指す成果を上げるため、メンバー全員が率直に本音を言い合えます。
しかし日本企業の職場には、「職場で孤独を感じる」社員が多く存在しています(2011年、産業能率大学調査)。
なかでも、職場の上司と部下の関係は、職場の人間関係において、仕事の成果や職場の業績に最も影響を与えます。職場の上司(課長)の65.1%が、「職場では有益な情報が共有できている」と思っているが、部下ではその割合が52.5%に下がる調査結果もあります(2016年、日本生産性本部「第4回 職場のコミュニケーションに関する意識調査」)。上司と部下の情報共有は、上司が思っているほど、うまくいっていないのが実情です。
組織で、「心理的安全」を確保し、相互が信頼し合える人間関係を作るには、タテとヨコの社内コミュニケーションを活発にするための 取り組みが重要です。

技術者向け転職情報誌編集に携わり、日経BP社入社。2017年4月より現職。カスタム出版を数多く手掛ける。航空機内誌「RAPORA」(AIRDO)、ゴールドクレジットカード会員誌「クオリテ」(東急カード)、Webマガジン「大人の心得帳」(NTT東日本フレッツ光)、大手不動産会社会員誌など、企業機関誌のリニューアル創刊および編集長を多数経験。
※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。