評価者研修の一般的なコンテンツ

 評価者研修の一般的なコンテンツを示せば、例えば図表1のようになります。 

 評価者研修のコンテンツとしては、例えば、「評価者の心構え」について、講義形式でまず解説するところからスタートするのがポビュラーです。人事評価の重要性について理解してもらい、次に評価者の心構えについて解説します。

 併せて、講義の中でよく取り上げられるものに、「評価エラー」があります。これは、評価者が陥りやすい誤りのパターンをいくつかに分類して解説するものです。評価エラーの代表例としてよく採り上げられるものに、「ハロー効果」があります。これは、別名「印象効果」とも呼ばれますが、評価を受ける部下の特定の印象にとらわれて、誤った評価をしてしまうことです。その他にも「中心化傾向」や「寛大化傾向」など、実際の評価の場面でよく見かける評価エラーのパターンについて学ぶことになります。

 次に、評価制度の2大要素ともいえる「成果評価」と「能力評価」の解説が入ります。成果評価については目標管理が前提となりますから、目標管理の基本的な考え方や目標設定の具体的な実施方法などについて説明します。ここでは、すでに触れたPDCAのマネジメントが特に重要となります。一方、能力評価については、部下が実際の仕事ぶりの中でどのような能力を発揮していたか、あるいはどんな行動が実際に見られたかを、評価期間中の具体的な行動の事実に着目してどう評価するかの解説になります。

 この成果評価や能力評価の具体的な実施を前提として、研修の中でよく取り組まれるものに「ケーススタディ」があります。これは、架空のケースを想定して、そこに登場する人物が評価期間中に上げた成果や観察された具体的な行動から、当該本人を評価基準に照らしてどう評価すべきかを考えさせるというものです。

 そして、人材育成の観点をより意識した面談の進め方についての解説が入ります。ここでは、少なくとも面談に最低限必要とされるスキルやコーチングの基礎的スキルなどのコンテンツが入ります。必要に応じて、実際に評価面談のロールプレイをしていただく場合も出てきます。