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人を組み替える

2016.01.18

いくところまでいったのに「もう一度会おう」と言ったら拒否された理由とは

高石 宏輔

「非モテ系社長」改造レッスン

リーダー コミュニケーション 感情

「取引先にモテない」「異性にモテない」という社長の「モテ」に関する悩みを、路上ナンパ講習まで引き受けるカウンセラーの高石宏輔さんが引き出し、「モテ」へのヒントを与えるこの企画。

第2回の今回は、前回に引き続き東京都内で小規模なWeb制作会社を営む山田社長(仮名)から、異性関係の「モテ」に関する相談に答えます。相手が女性でも取引先でも、突然「拒否」されてしまうことはあるもの。仕事の話に置き換えれば、営業の話術に通じるところが見えてきます。

「非モテ系社長」改造レッスン

「拒否されてしまった理由がわからない」

山田:1カ月前くらいにバーで知り合い、何度か一緒に飲みに行くようになった女性が悩んでいるようだったので、あらためて飲みに誘って話を聞きました。その女性のことはなんとなく気になっていたんです。かわいいなと。だから、チャンスかなと思って誘ってみたんです。

話を聞いてみると、彼女には「ちょっといいかも」と思っている男の人がいて、何度か遊んでいたようなんです。ただ、なんか怪しい。そう思っていたら図星で、男の人に恋人がいることが発覚。彼女は付き合っているつもりだったからショックだったみたいで。

そんな相談を受けているうちに……まぁ、その流れで、言ってはなんですが、その日のうちに……。それで味をしめまして、一週間後くらいに「また飲みに行きましょう」ってメッセージを送ったんです。そうしたら返事がなかったんです。なんでかなと。それが少しショックで気になっているというか。

高石:なるほど……。その女性は、失恋して不安定な感じだったんでしょうか。

山田:あー、そんな感じですね。

高石:そんなときに山田さんと「いい感じに出会った」という感じですかね。

山田:はい。だから向こうとしてみたら、冷静になってみると付き合うほどじゃないのかもしれませんね。

高石:山田さんは付き合いたいと思っていたんですか?

山田:それは思ってないですね。

高石:なるほど、悩んでいらっしゃることとしては……もし急に連絡が途絶えるのではなくて、なんとなくフェードアウトとなっていたら、そんなに気にならなかったという感じでしょうか?

山田:うん。たぶん、そうだったんだと思います。一回で拒否られちゃったから、なんだかすごく自分を否定された気分で。まぁ、否定されてるんですけど。それがショックだったんじゃないかな、と。

高石:彼女は、ほんとうに山田さんを否定したんでしょうか? 向こうはなんだか不安定な状態で、自分のことでいっぱいだったような感じじゃないですか?

山田:その状態で「捕まっちゃったよ」みたいな(笑)

高石:捕まったんでしょうね(笑)。そんな感じで会っていたとしても、数回会って自分の方からなんとなく会うのをやめておこうと思っていたら、気にならなかったという感じでしょうか?

山田:そうですね。気にならなかったと思います。

自分の話をする男は「ウザい」のか

高石:今回のことを思い出して、ご自身の中で「自分がこういうところに気を回せたらな」「こういうことをやっておくべきだった」みたいな、そういう感じってありますか?

山田:逆にちょっと「引き気味になりすぎた」のかな、と思いましたね。彼女の話は親身に聞いてあげられるんだけど、こちらの話は全然していない状態だったんです。こちらから押すようなことは正直あまりない感じ。話の内容からして仕方なかったかもしれないですけど、長時間飲んでいても自分から押していく感じのところは、そんなになかったなと。

高石:「押す」って言うと、どう押すんですか?

山田:なんでしょうね……。

高石:この一言を言っていたら押した感じがしただろうというのは何かありますか?

山田:言われてみると、それってなんでしょうね。たぶん、逆にやらない方がいいと思っていながら、いつもついやっちゃうのが「自分の話をする」ということなんです。自分の話をする男ってウザいじゃないですか。

高石:そうなんですか?

山田:かなーと。私は自分でよく、そう思うんですよ。だから、できるだけ自分の話をしないように心がけているんですけど。で、今回は4〜5時間、まぁ彼女のこの話が面白かったからなんですけど、ずっとこっちの話をしないで、ただ聞いている状態だったんです。

親身に話を聞いていたつもりが……

高石:寂しい女の子って、ひとの話を聞く余裕がないですよね。

山田:ですよね。だからこそ、この時は私が親身に話を聞いてあげていたから、それで最後までいけたんだろうな、と思ったんですけど。

高石:だけど何らか、もっと「押した感じ」がするやりとりがあったら、山田さんとしては悩まずに済んだんでしょうか。

山田:今になって思うと、なんだか興味が無いように見えちゃったのかな、と思うんですね。ずっと、こっちが受け身な感じでしたね。だから言われてみると、こっちから「攻める」感じは全くなかったかもしれない。こちらから話しかけるようなことはあまりなかったので、そのあたりは今思うと、彼女にとっては興味を持たれていないように見えてしまったのかもしれません。

 

女性に拒否されてしまった理由がわからないと話す山田社長。「私は押していないけど、いけちゃったんです……」。はたから見れば、単なる自慢話にも聞こえそうな嘆きです。それに対し、あくまでカウンセリングに徹して「悩みを聞く」という態度をとりつづける高石さん。話を丁寧に聞きながらも相手を惹きつけられるトークは、どのようにして可能になるのでしょうか。次回に続きます。

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プロフィール

高石 宏輔 (たかいし ひろすけ)

1980年生まれ。慶應義塾大学文学部仏文専攻中退。在学中よりカウンセリングのトレーニングを受け、セミナー講師を務める。スカウトマンを経てカウンセラーとして活動を開始。クライアントからの要望により、路上ナンパ講習も始める。著書に『あなたは、なぜ、つながれないのか──ラポールと身体知』(春秋社)、共著に『「絶望の時代」の希望の恋愛学』(中経出版)。