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2016/11/08

インタビュー

[対談]“テレワーク”で生産性は上がるのか?

田澤由利氏(テレワークマネジメント)× 倉貫義人氏(ソニックガーデン)

数多くの企業にテレワーク導入のコンサルティングを行ってきたテレワークマネジメント(北海道北見市)の田澤由利氏と「プログラマーを一生の仕事にする」という理念のもとで“リモートチーム”というユニークなワーキングスタイルを実践しているソニックガーデン(東京・世田谷)の倉貫義人氏、ともに柔軟で新しい働き方を提唱する2人が初めての対談。“物理的なオフィス”から離れ、高い生産性と新たな価値を生み出す働き方改革はいかにして実現することができるのか――。

始まりは、やりたいことをやるために…

田澤 テレワークは「ICTを活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方」と定義されていますが、ソニックガーデンさんが実践されている「リモートチーム」はどういうワークスタイルなのでしょうか。

ソニックガーデン代表取締役社長・倉貫義人氏
1974年京都生まれ。1999年立命館大学大学院を卒業し、TIS(旧・東洋情報システム)に入社。2005年に社内SNS「SKIP」の開発と社内展開、その後オープンソース化を行う。2009年SKIP事業を専門で行う社内ベンチャー「SonicGarden」を立ち上げる。2011年にTISからのMBOを行い、ソニックガーデンを創業
ソニックガーデンの“オフィス”は、情報共有ツールRemotty。ログイン(出社)しているメンバー全員が表示される。チャットのグループ機能や通知先なども工夫している(図:ソニックガーデン)

倉貫 インターネット上のバーチャルなオフィスに、離れた場所にいる社員同士が集まってチームで仕事の成果を出すというワークスタイルを「リモートチーム」と呼んでいます。ソニックガーデンの社員は全国各地に散らばっていて、自由が丘、町田、岡山の3カ所に“ワークスペース”として部屋を借りていますが、もちろん通勤の必要はありません。当社で開発したRemottyというツールがインターネット上の擬似オフィスとなり、そこにログインすることで全社員が仕事上の情報共有や打ち合わせができるようにしています。

田澤 フリーランスや業務委託ではなく、分類としては雇用型テレワークが近い形態ですね。そもそも「リモートチーム」はどういう発想から生まれたのですか。

倉貫 もともと僕は小学生の頃にファミリーベーシックでプログラミングを知ったときから、プログラマーこそが僕の天職だと思って寝ても覚めてもプログラミングという楽しい日々を送っていたんですね。それで学生時代から実際にプログラミングの仕事もするようになったのですが、大学卒業後に大手SIerに就職してみたら、仕事でプログラミングをしている人たちはみんな全然楽しそうじゃないんですよ(笑)。

 でも、それは労働環境の問題で、本来プログラマーの働き方はもっと柔軟で自由なはずなんです。当時からその確信があったので、プログラマーの働き方を本来あるべき姿に変えていきたいと考えるようになりました。それで在職中からプログラミングの技術だけではなく、マネジメントや営業も含めていろいろ勉強と経験を積み、最終的には自分が経営者になるのが一番早いな、と。そこでソニックガーデンを起業して、プログラマーが最も仕事がしやすい環境を試行錯誤していくうちに「リモートチーム」というワークスタイルができたんです。

田澤 当初からテレワークや在宅勤務という働き方を意識していたわけではなかったんですね。

倉貫 当時はテレワークという言葉があることぐらいは知っていましたが、どういうことなのかもよく分かっていませんでした(笑)。“リモート”という言葉は僕たちがベンチマークにしていた米企業“37signals”が刊行した『REWORK』(日本語タイトル『小さなチーム、大きな仕事』、早川書房)という書籍の影響から出てきたものです。

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