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2015/07/16

テレワーク最前線

「さぼってる? 部下が気になり 仕事せず」

普及を阻む“粘土層”は、社内だけでなく近所や家庭にも

タイトルの川柳のように、在宅勤務する部下を気にし過ぎて、自分の仕事が手につかない上司がいるかもしれない。ちなみに記事中の川柳は、タイトル=ワクスタ編集部作、小見出し=テレワーク協会作です(イラスト:シミキョウ)

ワーク・ライフ・バランスを実現するための多様な働き方の一つとして注目されているテレワーク。先日行われた一般社団法人テレワーク協会の研究成果発表会では、テレワーク普及の大きな課題として、会社や社会に存在する「粘土層」の意識改革が挙げられた。昭和世代の管理職に代表される、古い価値観に凝り固まった「粘土層」の意識を変えるにはどうすればいいのか。発表した日本テレワーク協会のライフコース多様化とテレワーク部会の北村有紀部会長とアドバイザーの佐藤百合子・産業能率大学教授に聞いた。(聞き手=ワクスタ編集部)

「あれいない 自宅で何をする人ぞ」

FACE TO FACEにこだわる粘土層上司

――テレワークが普及するための大きな課題として「粘土層」の意識改革を挙げられました。まず、会社の中で「粘土層」はどのように壁になっているのでしょうか?

佐藤教授:「粘土層」は社会学で一般的に使われている言葉で、だいたい昭和世代、1970年以降管理職になった方を指しています。政府の掛け声で制度は整ってきたけれども、育児の制度と同じように、テレワークをすると「出世をあきらめた」ことになってしまい普及が進まない。それは、どうもこの「粘土層」の管理職、中間管理職が妨げになっているのではないかと思い始めたのです。

 バブルがはじけ、評価制度が導入されて常識になってきているのに、それまでの自身の成功体験から「FACE TO FACEでなければ評価できない」「自宅でテレワーク? 遊んでいるだけじゃないのか」という意識が根強くある。それに若い人たちも影響されていってしまうのです。

佐藤百合子・産業能率大学教授

北村部会長:「粘土層」にとっては、“オフィスにいること”が仕事をしていることに見えるようです。チームで一つのテーブルを囲んでディスカッションをしてきたという成功体験があるので、「なんで家にいるの?」という感覚になってしまうのですね。そこがテレワークの突き当たっている大きな壁だと感じています。一度でもテレワークをやると、普段会社にいるときと、テレワークで集中して取り組むときとでは仕事の質がまったく違うという、テレワークのメリットを理解していただけるのですが……。粘土層の方々はその1回目をやってくださらないので、テレワークへの理解も阻まれてしまうのです。

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