• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

ワークスタイル変革人の仕事術

1個50円のセンサーで工場内IoT、残業ゼロに

旭鉄工

数秒に1個部品ができる生産ラインを、1人の担当者が10本も見なければならない。そんな慌ただしい現場で、生産状況を見える化してカイゼンにつなげているのが旭鉄工だ。切り札は、1個50円といった安価なセンサー。生産ラインに組み込み、「可動率」などのデータを取得する。これを基に生産ラインの効率化に着手。残業や休日出勤をゼロにする成果を上げている。

●自動車部品メーカー、旭鉄工は、効率化と自動化が進む工場で「カイゼン」にチャレンジ

 愛知県碧南市に本社を置く旭鉄工は、トヨタグループ向けに自動車部品を供給する。1941年に創業し、2015年度の年商は158億円。480人の社員を擁する。工場では、アルミなどの金属に対して鋳造や切削などの加工を施し、「バルブガイド」と呼ぶエンジン部品などを生産。多いものは月産1000万個に上る。

 同社は2014年春から、生産ラインの見える化を進めてきた。生産支援システムを独自に開発して、生産の状況をリアルタイムで把握する体制を整えた。製造設備が正常に稼働している時間の割合である「可動率(べきどうりつ)」や、完成品が1個生産される時間である「サイクルタイム(CT)」などの数値が分かる。

 工場には新旧様々な製造設備があり、全てがコンピュータで制御されているわけではない。こうした環境で旭鉄工が現場の見える化を実現したカギがIoT(モノのインターネット)。「製造設備になるべく手を入れずに、センサーを外付けする形で、データを瞬時に取得できるようにしている」と、旭鉄工の木村哲也代表取締役社長は話す。これを「カイゼン」につなげて、現場担当者の残業や休日出勤をゼロにした。

木村 哲也 代表取締役社長(右) トヨタ自動車で、トヨタ生産方式の指導などを担当。2013年4月、旭鉄工へ移籍。2016年4月から現職
黒川 龍二 ものづくり改革室 室長 設備関連部門を経て、ものづくり改革室に移籍。現場の見える化の仕組み作りに携わる

 しかも、採用しているセンサーは安価なものばかりだ。例えば「正常稼働」を示す緑の表示灯に、1個50円の光センサーを装着。点灯している時間を記録すれば、可動率を算出できる。「製造装置の扉などが開いたら完成部品が1個できる」といった生産ラインには、2つの端子が近づくと作動するリードスイッチを設置してCTの算出につなげる。これも1個250円だ。

Close Up

[PR]

協賛企業・団体