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次世代スマートシティ、移動手段はどう変わるのか

「FUKUOKA NEXT 都市革新フォーラム」リポート(2)

内川 美彩=チカラ【2016.12.22】

「FUKUOKA NEXT 都市革新フォーラム」リポートの2本目は、九州大学箱崎キャンパス跡地における次世代スマートシティ構想「FUKUOKA Smart EAST」によって、住民の移動手段がどう変わるかについてのパネルディスカッションだ。パネリストには、ドコモ・バイクシェア社長の坪谷寿一氏をはじめ“モビリティ”に精通する4人が登壇。それぞれの取り組みに関するプレゼンテーションの後、九州大学理事・副学長の安浦寛人氏をモデレーターに、移動手段の未来について議論を交わした。

パネルディスカッション「技術革新とモビリティ」
  • <登壇者>
  • 坪谷寿一氏(ドコモ・バイクシェア 代表取締役社長)
  • 中島宏氏(ディー・エヌ・エー オートモーティブ事業部 執行役員・部長)
  • 中村文彦氏(横浜国立大学 理事・副学長)
  • 山田和晴氏(総務省情報通信国際戦略局 技術行政課 オリンピック・パラリンピック技術革新研究官)
  • モデレーター:安浦寛人氏(九州大学 理事・副学長)
モデレーターを務めた九州大学理事・副学長の安浦寛人氏(写真:内川 美彩)
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パネルディスカッション「技術革新とモビリティ」(写真:内川 美彩)
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 「FUKUOKA Smart EAST」の対象エリアがある福岡市東区。そこでは、博多湾を埋め立てて誕生した「福岡アイランドシティ」が今や約8000人が住む街となるなど、既にICTを活用したまちづくりやCO2ゼロ街区などの取り組みが進んでいる。さらに、今後開発が計画されている約50ヘクタールの九州大学箱崎キャンパス跡地は、地下鉄・JRの駅や都市高速の入り口が近くにある非常に便利な場所だ。今後、この場所がどのような新しい街になっていくのか、モビリティという視点で何ができるのか――。まずパネリストによる様々な取り組みのプレゼン―ションから、パネルディスカッションは始まった。

自転車シェアリング、ロボットタクシー、大前提は人々の幸せ

 最初にプレゼンテーションを行ったのは、ドコモ・バイクシェア社長の坪谷寿一氏。まず、同社が推し進めている自転車のシェアリングサービスにおける現在のサービスの需要について報告がなされた。それによると、東京都内5つの区において、今年の2月から「区域を越えて自転車を乗り捨てできる広域相互利用」を進めたところ、利用登録者が8万人に増え、1日7000~8000回自転車が使われるようになったという。

 そのうえで坪谷氏は、「一人ひとりのユーザーの移動をサポートする自転車は、パーソナルモビリティの進化に乗じて、シェアリング比率を高められるのではないか」と分析。「通信で様々な管理をする機能の集合体が、シェアリングのサービス。今後は、電動アシスト自転車の実地で培ったノウハウから、電動二輪や電動車椅子など、モビリティの進化に即してシェアリングを展開していきたい」と語った。

 ディー・エヌ・エー執行役員の中島宏氏は、2020年に向け実用化を目指している「ロボットタクシー」を中心に、同社の事業について説明。同社が九州大学、NTTドコモ、福岡市と連携して九州大学伊都キャンパス内において進めている自動運転バス「ロボットシャトル」の実証実験や、ヤマト運輸と提携した、自動運転を活用した物流サービスの開発プロジェクト「ロボネコヤマト」についても取り上げた。ディー・エヌ・エーがいかに「所有」から離れ「利用する」ことに注目して新規事業を開発しているかが分かるプレゼンテーションとなった。

 続いて、総務省情報通信国際戦略局の山田和晴氏は「イノベーションを起こすにはどこか1社が頑張るだけでは意味がない。産学官が連携し、議論を重ねることで新しい価値が生まれ、人々の生活が豊かになっていく。つまりモビリティのイノベーションの担い手は、非常に幅広い」と指摘。横浜国立大学理事・副学長の中村文彦氏は「自動運転はあくまで移動手段の一つに過ぎない」と指摘した。

 さらに中村氏は、高島宗一郎福岡市長が掲げている通り「住民が幸せに暮らすこと」が最終目標だとし、「モビリティはどこに行けるか、どう動くかということの可能性の問題である」とした。

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