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厚労大臣最優秀賞は、竹富島が進める予防医学

「第6回健康寿命をのばそう!アワード」開催

伊藤 瑳恵=日経デジタルヘルス【2017.11.30】

特定健診の受診率が向上

 最優秀賞に選ばれた竹富診療所は、沖縄県にある人口約360人の島で予防医学の取り組みを進めている。竹富町役場や竹富公民館と連携して、生活習慣への介入として健康に関する推進部会「ぱいぬ島健康プラン21in竹富島」を結成。同会が主体となり、体を動かす健康づくりのための6つの取り組みと、心と頭の健康づくりの取り組みを7つ実施している。

竹富診療所の取り組みが表彰されている様子
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 健康づくりのためには、毎週火曜日に竹富町立竹富小中学校のグラウンドでウォーキング会を開催する「歩け歩け運動」や、映像と音に合わせて体を動かす「JOYBEAT」などの取り組みを行っている。

 心と頭の健康づくりに関しては、毎年5回医療講話を開催している。がんや生活習慣病、虚血性心疾患、脳卒中、在宅医療など島民のニーズに応じたテーマを扱うという。さらに、診療所と役場が連携して保健指導も実施している。診療所に足を運ぶことが難しい人には、保健師や医師による定期的な家庭訪問を実施し、必要に応じて生活習慣の改善指導も行っている。その結果、島の特定健診受診率や特定保健指導実施率が大幅に改善したという。

「過疎地域の参考に」

 竹富島で予防医学の取り組みを進めるのには理由がある。島民の健康が「竹富島クライシス」と命名されるほど、危機的な状況にあったのだ。

 具体的には、沖縄県の男性の都道府県別の平均寿命が1985年の全国1位から2010年には30位に後退した。さらに、全死亡者における65歳未満の男性が占める割合が、竹富島は全国平均の倍以上の値であるという。一方、一人当たりの医療費は全国平均の半分くらいの値で、定期的な医療機関への受診ができていないとみられる。重症化してから医療機関にかかる人も多いため、入院の割合も高かったという。

自治医科大学 学長の永井良三氏
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 竹富島での取り組みが最優秀賞に選ばれたことを受け、評価委員長を務める自治医科大学 学長の永井良三氏は、「離島での取り組みは、過疎地域などにも参考になるのではないか」と述べた。評価を受け上では、根拠がしっかりしていることやデータがあること、どの地域でもできることが重要だという。

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