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リポート

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クラウドやAIを活用したシニア雇用のマッチング、柏市などで実証

「先端研×地方創生セミナー 」リポート(2)

柏崎 吉一=エクリュ【2017.7.20】

「東京大学駒場リサーチキャンパス公開2017」(2017年6月3日、東京大学先端科学技術研究センター)において、「先端研×地方創生セミナー」が開催された。主なテーマは障害者や高齢者の社会参加を促す雇用のあり方だ。東京大学先端科学技術研究センター身体情報学分野 講師で、7月に『超高齢社会2.0: クラウド時代の働き方革命』 (平凡社新書)を刊行檜山敦氏は、ICTを活用したシニア雇用のマッチング改善について講演を行った(関連記事)。

高齢者とビジネスのマッチングをICT活用で円滑に

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「高齢者クラウド―ICTを活用した高齢者の社会参加―」と題した講演を行った檜山敦氏(写真:柏崎 吉一)

 リタイアしたシニア世代には、健康で勤労意欲の高い高齢者が多い。にもかかわらず、就労できる高齢者は少ない――。東京大学 先端科学技術研究センター 身体情報学分野講師の檜山敦氏は、高齢社会白書(2012年)のデータから、高齢者の実際の就業率と就業希望率の間には大きな開きがあると説明する。60歳から64歳の年齢層で1.6倍、75歳以上だと就業希望率39.2%に対して就業率8.3%と、その開きは4.7倍にまで広がっているという。

 「この乖離(かいり)の背景には、就業意欲のある元気な高齢者と、雇用する側のマッチングが進んでいない問題がある」と檜山氏は指摘する。

 高齢者は若年者に比べて、フルタイムで連日働くことは容易ではなく、パートタイムや随時でという要望が高い。また、職場への通勤に長時間要する職場ではなく地元またはリモートワークを好む。こうした傾向を労働資源として見た場合、「時間的、空間的な制約がある。個々人の経験・能力も不均一であり、就労に求める条件も多様だ。これらがマッチングを難しくする要因にある」と檜山氏は述べる。

 こうした「不均一で多様性に富む労働資源」(檜山氏)のデータを集約し、断片化された労働力をコンピューターを活用してきめ細かくモザイク状にマッチングするICT基盤が、檜山氏らが研究を進めている「高齢者クラウド」だ。

 檜山氏は「高齢者クラウド」における課題解決に必要なツールの開発や機能強化を、企業や自治体の協力を得ながら進めている。具体的にはハイスキルジョブのマッチングを行う「人材スカウター」と、ロースキルジョブのマッチングを行うGBER(Gathering Brisk Elderly in the Region:ジーバー)である。

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