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リポート

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ライドシェアとデマンド交通が補完する公共交通の今後

「CIVIC TECH FORUM 2017」リポート(1)

柏崎 吉一=エクリュ【2017.5.11】

市民が行政機関や企業と連携しながら社会課題を解決していく取り組みを指す「シビックテック」。このシビックテックをテーマにしたイベント「CIVIC TECH FORUM 2017」が2017年3月25日に東京都内で開催された。本記事では、セッション「21世紀の公共交通(モビリティ)について考える」の様子を報告する(関連記事)。

 北海道天塩町は、地域交通の課題を解決するため、相乗りマッチングサービス「notteco(のってこ!)」の運営会社であるnotteco(東京都千代田区)と提携し、2017年3月に実証実験を始めた。国内初となる地方都市専用の長距離ライドシェアの試みである。

 天塩町は稚内市から南西に約70km、車で1時間ほどの位置にある人口約3200人の町だ。パネラーとして参加した副町長の齊藤啓輔氏は、もともと外務省の職員。内閣官房の地方創生人材支援制度を利用して、2016年に自ら志願して天塩町に赴任した。

 「東京のような大都市と北海道の過疎地ではモビリティの状況がまったく異なる。天塩町民は病院や買い物のために稚内市に行く必要があるが、直通の公共交通機関がない。バスや電車を乗り継ぐと、片道で3時間くらいかかることもある。住民の生活の足を確保せよと議会で議題にはなるが、鉄道会社やバス会社に陳情してもすぐに物事は動かない。こうした困り事を解決してこそテクノロジーではないか」。nottecoとともにプロジェクトを立ち上げた背景を、齊藤氏はこう説明した。

北海道天塩町の齊藤啓輔副町長(写真:この記事すべて柏崎 吉一)

 nottecoは、自家用車に空席を有するドライバーと、同じ方面に安く移動したい同乗者とをインターネット上でマッチングするサービス。移動にかかるガソリン代や高速利用料金などの実費を割り勘にすることで、ドライバーも同乗者も、単独で移動するより経済的なメリットが得られる。2007年にサービスを始め、ドライバーまたは同乗者になるための条件となる会員登録の数は3万を超えている。

 notteco代表取締役社長の東祐太朗氏は、「いわゆる白タク行為に該当しないのかと尋ねられるが適法だ。支払いはあくまで実費のシェアになるようシステム上で制限している。また、事前に設定した出発地と目的地からの変更はできない」と述べた。「天塩町では、車を持つ人は自力で移動できるが、車のない高齢者は稚内市の病院に行きたくても送迎バスもなく、ただただ困るしかない状態だった。nottecoにより、天塩町と稚内市との間を移動したい両者を結び付けたい」(東氏)。

nottecoの東祐太朗社長(上)と天塩町とnottecoによる相乗り交通事業のサイト(右)
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