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開館6年目で来館1000万人の武蔵野プレイス、立ち寄りたくなる仕掛けが随所に

「ファシリティマネジメント フォーラム2018」リポート(1)

守山 久子=ライター【2018.4.3】

ぶらりと立ち寄れるようなハードとソフトの仕掛け

カフェの音や香りを運ぶが、あえて1階・2階を吹き抜けに(資料提供:武蔵野生涯学習振興事業団)
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夜はアルコールも出す(資料提供:武蔵野生涯学習振興事業団)
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 前田氏は、「自立した地域社会を生み出すためには、十分な情報の提供が不可欠。多くの部分がデジタル化され、個人がコミュニティから遊離しやすい社会になると、これまで以上に公共施設の役割が重要になる」と、図書館を始めとする今後の公共施設の在り方を示唆する。

 館内はできるだけオープンなつくりとし、基幹となる図書館の機能を意図的にばらして各階に分散配置した。上下階を結ぶ縦動線の回遊階段を設け、来館者が行き来しやすいようにした。

 図書館では、静寂な場所を確保しつつ、賑わいを生み出すことを意識した。こうしたつくりに対し、開館当初は賛否両論があった。1階と2階は間仕切りなくつながっているため、1階に設けたカフェの音や香りが2階の子どもライブラリーなどに筒抜けになるからだ。しかし、子どもを連れた親から「自分たちだけが音の原因ではないので、私たちが滞在してもいいと思える」とむしろ前向きな声を得るなど、多くの利用者に評価されることとなった。

 従来は公共施設にあまり縁のなかったビジネスパーソン、青少年などの層にも目を向けた。来館を促すための仕掛けをいくつも盛り込んでいる。

 例えば、1階のカフェは図書館の蔵書の持ち込みを可能とし、夕方の17時以降はアルコールを提供する。また、青少年に利用してもらいやすくするために、飲食やゲームを認める場を用意した。また、地下2階のサウンドスタジオの使用料を2.5時間で200円とするなど、安価に利用できる設定とした。

 2階のテーマライブラリーでは、「生活の知恵」といった身近なテーマで書籍を並べる。従来型の図書館の分類とは異なる発想だ。また、600タイトルの雑誌を集めたりと、独自性のある運営を行っている。その結果、中央図書館を上回る貸し出し数を記録してきた。一方で貸し出しや返却の自動化を導入し、その分の手が空く職員は来館者と密なコミュニケーションを図れるようにした。

 環境負荷の低減や耐久性向上を実現するための建物側の工夫もなされている。輻射型冷暖房や、深夜電力を利用した水蓄熱、タスク照明とアンビエント照明の組み合わせで必要な場所を明るくする照明計画といった要素を盛り込んだ。600トンの蓄熱層用水槽は地域の防火水槽にしている。

企画・運営
  • 日経BP総研
健康ソリューション

<新設!>医療、福祉、スポーツ、ウォーキング、食育……「健康」と地域活性化を結び付けた取り組みが活発化しています。


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