ニュース

記事一覧

久屋大通公園内「栄バスターミナル跡地」を短期活用、民間アイデアを募集

2018年度上期の公募に向けて、サウンディング調査

小林直子=ライター【2017.12.11】

栄バスターミナル跡地の位置図(資料:名古屋市)
[画像のクリックで拡大表示]
栄バスターミナル跡地の現況平面図(資料:名古屋市)
[画像のクリックで拡大表示]

 名古屋市は11月22日から1月22日にかけ、名古屋駅周辺と並ぶ同市の中心市街地・栄地区の久屋大通公園内南エリアに位置する市バスの乗降場「栄バスターミナル(噴水南のりば)」跡地の短期的活用について、民間事業者を対象としたサウンディング型市場調査を実施中だ。参加申し込みは2018年1月15日まで。対話の実施結果は後日、概要を市の公式ウェブサイトなどで公表する。

 「栄バスターミナル(噴水南のりば)」は名古屋市が所有し、面積は約4000m2。現在はバスターミナルとして使用しており、コンクリート舗装(車道)と平板ブロック(歩道)で、バス停の上屋、標識、ベンチ、案内板、ガードパイプ、車止めなどの施設が設置されている。2018年秋に、現在地の北東に位置する「栄バスターミナル(オアシス21)」周辺へ移転予定だ。跡地の短期的活用の期間は2019年度から2020年度の2年間程度。現在は道路区域だが都市公園区域に変更予定で、事業手法は設置管理許可等による活用。跡地活用の民間事業者公募と決定は2018年度上半期を予定している。

 同市は跡地活用の考え方として、以下の考えを基に、民間事業者に跡地活用をしてほしいとしている。

  • 2020年に開催されるオリンピック・パラリンピックの時には、集客・交流拠点となること
  • 市民や来街者が集い、楽しむ姿を発信できる場所であること
  • 東西・南北の連続性の向上と見通しの良い空間を形成し、視覚的な連続性を確保することで栄の中心としての拠点機能の向上
  • テレビ塔への見通しについての配慮
  • 栄中心部にふさわしい空間都市、優れたデザインや快適な環境についての配慮

 久屋大通公園は幅員100mの道路で、「北エリア」(外堀通~桜通)、「テレビ塔エリア」(桜通~錦通)、「南エリア」(錦通~若宮大通)の3つのエリアに分かれる。栄バスターミナル跡地を含む南エリアは、沿道に百貨店などの商業施設が立地しており、休日に大規模なイベントが多く催され名古屋大都市圏における集客の場となっている。だが、同バスターミナルによる公園南北の分断などによる公園と沿道の活用における一体化の不足が課題となっていた。

 同市がリニア中央新幹線開業予定の2027年度を見据えて進める「栄地区グランドビジョン~さかえ魅力向上方針~」では、同南エリアの空間イメージを「にぎわいの空間」と設定し、公園の南北の連続性を向上させ、南北を周遊できる集客・交流性の高い空間として地下空間と合わせて再整備する予定だ。

 今回のサウンディング調査は、同地の本格的な再生事業の着手前の暫定的な活用について、民間事業者から自由な発想に基づく幅広いアイデアや参画意向を把握し、民間事業者が参画しやすい条件のあり方を対話により確認することを目的としている。

 主な対話の内容は以下の通り。

  • 跡地における2年間程度の活用の実現性
  • 事業全体のコンセプト等、地域との関係性も含め、導入施設の関連性と相乗効果
  • 想定する施設の種類、内容、想定規模
  • 日常の管理やイベント等の企画の方法
併せて、当該事業用地の市場性など、今後の跡地活用に置いて参考になる事項を聞く。

この記事のURL http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/tk/PPP/news/120500541/