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IoT技術を使った見守りシステムの実証実験開始、府中市と東京電力ら

山田 雅子=ライター【2017.11.8】

tepcottaのイメージ(資料:府中市、東京電力ホールディングス、otta)
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tepcottaで使用するビーコン電波の基地局端末(左)と電波発信機器(右)の一例(資料:府中市、東京電力ホールディングス、otta)
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 東京都府中市は11月1日から、東京電力ホールディングス(以下、東電HD)とスマート見守りサービスの開発・運営を手がけるotta(福岡市)とともに、市内の3つの小学校で、IoT技術を活用した見守りシステム「tepcotta(テプコッタ)」の実証実験を開始した。実証実験を通じて、子どもや高齢者の安全確保の可能性について検証する考えだ。

 小学生と保護者への案内は府中市が行い、受付やサポートなどサービスの運営は東電HDが担う。ottaは東電HDにIoT技術を含めたシステムを提供している。実証実験の期間は未定で、サービスの有効性が確認できるまでは実験として無償で提供し、その後、継続してサービスの利用を希望する人には、有償に移行する予定だ。市は今後、利用者の声などを踏まえ、市内での見守りシステムの導入を検討する。

 tepcottaは、東電HDとottaが提供する見守りサービスだ。見守りの対象者である子どもや高齢者が、ビーコン(電波受発信器)を搭載したホイッスル型の専用端末を持つと、保護者や家族などが、スマートフォンやパソコンで位置情報履歴を把握することができる。専用端末が発する信号を、検知ポイントがキャッチすることで位置情報を把握する仕組みで、保護者や家族は、無料の専用アプリを入れておくと、地図上で居場所を確認できるほか、あらかじめ登録した基地局付近を子どもが通過すると、アプリやメールで通知も受けとることができる。

 専用端末は、携帯電話などのGPS端末と比較すると低コストで、電池は単5アルカリ乾電池を使用するため、充電の必要もない。ビーコンの電波を受信する基地局も、電源コンセントに挿すだけで設置できるもので、取り扱いが容易で使用しやすいことが特徴だ。アプリをインストールしたスマートフォンも、ビーコンの電波を受信する基地局として機能するので、tepcottaの対象エリア内では、公共施設や民間施設、および東京電力グループの設備などに設置した基地局だけでなく、地域全体で見守ることができる。

 東電HDとottaはすでに、5月から渋谷区でもtepcottaの実証実験を開始しており、現在も継続中だ。両社は今後も協働し、順次、関東圏にtepcottaを広げていく考えだ。

この記事のURL http://www.nikkeibp.co.jp/ppp/atcl/tk/PPP/news/110600509/