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神戸市の新港突堤地区再開発、住友不動産などのグループが複合施設

優先交渉権者決定、円柱型360度水槽のアクアリウムを設置へ

緒方優樹=チカラ【2017.11.7】

再開発事業の対象となる新港突堤地区(第1突堤基部)
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事業区域全体のイメージ
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アクアリウムなどが入る文化施設棟のイメージ
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(資料提供:3点とも神戸市)

 神戸市は10月26日に、新港突堤地区(第1突堤基部)再開発事業の優先交渉権者を、住友不動産ほか4社で構成するグループに決定したと発表した。同グループは、優先交渉権者の決定を受けて、新港突堤地区において文化やビジネスなどに特化した複合施設の建設計画を進める。

 神戸港は2017年1月1日に開港150周年を迎え、5月17日から大幅なリニューアルにに向けて再開発を担当する民間事業者の募集を開始。5月31日に応募を締め切った時点で3グループから応募があり、その中から今回の住友不動産を代表企業に、SMBC信託銀行、モトーレン阪神(GLIONグループ)、フェリシモ、関電不動産開発の4社を構成員企業とするグループを優先交渉権者に決定した。決定理由は、アクアリウムやミュージアムなどを含む新たな文化発信の拠点となる可能性を提示し、神戸市民のみならず神戸を訪れる人々にとって、都心・ウォーターフロントに新たな魅力と活力ある場の形成が期待できるものと評価されたため。

 今回、複合施設が建設される新港突堤地区は、もともと港湾関係者向け施設や倉庫があった場所で、面積は約3万4000m2。総事業費は約460億円で、今年度末に同グループと契約して、土地を約68億円で売却。2018年秋までに着工し、21年度の一部開業を目指す。具体的には、グループの5社がそれぞれ下記5つの施設を建設する計画だ。

(1)SMBC信託銀行が事業者である「文化施設棟」:日本初の円柱型360度水槽を配した大人向けのアクアリウムが目玉だ。他にも世界的デザイナー桂由美のウエディングや、クラシックカーについてのミュージアムを設置する。

(2)ファッションアイテムの通信販売会社のフェリシモが事業を進める「業務・商業棟」:一般人も利用可能な撮影スタジオやホールなどを含む「クリエイティブラボ」やフェリシモの本社を設置する。

(3)輸入車、国産車の正規ディーラーのGLIONグループが事業者の「業務・商業棟」:GLIONグループが取り扱う自動車メーカー「BMW」のミュージアムやショールーム、GLIONグループの本社が入る。

(4)住友不動産と関電不動産開発が事業を進める「住宅棟」:質の高いマンションを2棟、700戸分建てるほか、オープンカフェやベーカリー、クリニックなどを建設予定。

(5)SMBC信託銀行が事業を担う「駐車場」:約600台の駐車スペースを設けるほか、BMWと連携したレンタカー・カーシェアサービスを実施する。

 神戸市みなと総局経営企画部企業誘致課の担当者は「神戸港は外からの入り口ですから、特にウォーターフロントの再開発は重要です。複合施設が皆に愛される施設になってくれたら」と話す。

この記事のURL http://www.nikkeibp.co.jp/ppp/atcl/tk/PPP/news/110600506/