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花博30周年に向けて鶴見緑地を再生へ、大阪市が事業アイデアを募集

山田 雅子=ライター【2017.9.7】

鶴見緑地のウェブサイト
今回の提案対象エリア(資料:大阪市)
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 大阪市は、1990年に開催された花博(国際花と緑の博覧会)のメーン会場にもなった都市公園、花博記念公園鶴見緑地(以下、鶴見緑地)について、民間の活力を導入して、近年の利用者ニーズに合った公園へと再生することを目指し、広く民間事業者から事業アイデアを求める。いずれ実施する事業者公募に向けて民間事業者の意向を把握し、条件整備に役立てるため、対話を通じて意見を聞くサウンディング型の市場調査を実施する。

 調査への参加申し込みは10月13日まで。その後、11月10日までに事業内容、集客計画、全体計画図、施設平面図、事業収支計画書を必ず含めた事業計画提案書を提出する。市と民間事業者との対話は、11月中旬から12月にかけて実施する予定だ。調査に先立ち、9月21日に現地見学会を実施する。見学会の参加申し込みは、9月19日まで。

 鶴見緑地は、大阪市鶴見区緑地公園にある122.5haの都市公園だ。一部は守口市にもまたがっている。スポーツやレクリエーション、文化活動などに利用できるように、5つにゾーニングして整備された。

 公園内には、民間事業者が結婚式場として活用している「迎賓館」や、客席数252の花博記念ホールがある「国際陳列館」、植物園として営業している「咲くやこの花館」、現在は使われていない高さ54mの展望台「いのちの塔」など、花博時の施設が8つ残っている。園内にはこのほか、風車、バーベキュー場、キャンプ場、パークゴルフ場、馬場、テニスコート、プール、球技場、運動場、レストラン、売店、茶室などの施設がある。

 大阪市は、2015年度から鶴見緑地に指定管理者制度を導入し、園地、スポーツ施設、植物園などの施設を一体的に管理運営してきた。しかし、花博時に整備した施設や設備は老朽化し、魅力が薄れた施設の利活用などの課題も抱えている。そこで市は、花博30周年と指定管理者の更新が重なる2020年度に、鶴見緑地の再生を図る意向を持っている。今まで以上に、積極的に民間活力の導入を図ることで、鶴見緑地の魅力を引き出し、利用者のニーズに応える高質なサービスを提供したい考えだ。

 今回、大阪市が事業アイデアを求めるのは区域は、既に民間事業者の力を活用して整備、管理運営している施設など一部を除き、公園内のほぼ全域。民間事業者に求める提案は、花博の理念「自然と人間との共生」の継承を基本としながら、鶴見緑地の新たな魅力創出と集客力、ブランド力の向上に寄与する施設や機能の事業アイデアだ。

 具体的には、(1)鶴見緑地全体での事業展開、(2)鶴見緑地のゾーン単位での事業展開、(3)鶴見緑地の個別施設での事業展開、(4)花博の理念を継承する事業展開、(5)鶴見緑地でのソフト事業の展開の5つの区分に分けし、提案を受け付ける。参加者は、それぞれの区分で、民間事業者のノウハウと創意工夫を盛り込んだ事業アイデア、および実現のための事業スキームを提案する。そのほか、事業展開に必要な規制緩和や公募時の条件設定への考えもあれば、あわせて提案する。いずれも、市に費用負担が生じない事業スキームであることが条件だ。また、園内の非収益施設の管理運営を含めた提案の場合は、年間の管理運営経費など、市に求める条件も提案する。なお(1)~(5)の全てに提案しても、いずれかを選んで提案しても構わない。

 上記のうち(4)は、2025年に大阪、関西での万博誘致を背景に、その機運を高めるためにも、花博の理念を受け継ぐ新たな取り組みを求めるものだ。市は、例として花博時の施設を活用した記念館の整備や、クリーンエネルギーの積極的活用、自然や環境をコンセプトにした事業などを挙げている。

 また、(5)のソフト事業とは、イベントの企画・運営やオリジナルグッズの開発・販売、案内や交通の充実、体験プログラムの開催といった来園者サービスなど、民間事業者により実現可能なソフト面での事業アイデア求めている。併せて花博開催30周年の記念事業の展開についてもアイデアを募っている。

企画・運営
  • 日経BP総研


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