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市内各所に音声翻訳機を配備、別府市がインバウンド向け実証

谷上隆=チカラ【2017.9.1】

試行プロジェクトではオリジナルケースに音声翻訳機「ili(イリー)」を入れて使用(資料:ログバー)
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導入スポットなどに掲示する「アクセプタンスマーク」(資料:ログバー)
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 大分県別府市は9月上旬から、音声翻訳機を開発するログバーと連携し、持続可能なインバウンド観光エリアを目指す「TOMODACHI-CITY」の試行プロジェクトを開始する。具体的には、ログバーが開発した携帯電話サイズのコンパクトな音声翻訳機「ili(イリー)」を、市内の公共施設や飲食店、宿泊施設などに導入して、有効性を見極める。ICTデバイスによって、日本人スタッフや地域住民と訪日外国人旅行者との交流を深め、別府観光の満足度や消費金額などを高められるか、検証するのが狙いだ。

 試行プロジェクトの期間は9~11月の3カ月間で、iliは9月に20台、10月に20台、11月に20台の合計60台導入する計画。iliの導入費用(レンタル)などを含め、費用は別府市が全額負担する。プロジェクト予算は367万2000円。別府市内では外国人旅行者にiliのある場所が分かりやすいように、ili導入スポットなどに「アクセプタンスマーク」を掲示するほか、導入スポットを掲載した「iliマップ(仮)」を市内の観光案内所などで配布する予定だ。

 別府市は、2015年度に外国人観光客が前年度比30%増の43万人となるなど、インバウンド需要が増加。さらなる需要開拓に向けてICT活用の可能性を探るため、今回のiliを使ったプロジェクトを実施することにした。iliは英語、中国語、韓国語の3つの言語に対応。別府市を訪れる外国人旅行者の90%以上をカバーできると見込んでいる。

 例えばiliに日本語で話すと、それが翻訳され英語音声などで再生される。オフラインで使用でき、「地獄めぐり」や「血の池地獄」などの固有名詞を辞書に追加することで、エリアに適したデバイスにカスタマイズできる。別府市の担当者は、「ICTを使って別府観光の満足度や一人当たりの消費を増やすという狙いから、単語追加機能などがあり、観光に特化したiliが適していると判断した」と採用の経緯を語る。

 プロジェクトでは、iliを9月上旬から別府市竹細工伝統産業会館など公共施設で導入し、10月には駅やバスターミナルなどの交通施設、11月には宿泊施設やショッピングセンターなどにも導入する計画。試行プロジェクト期間は11月末までだが、反響が大きい場合は期間を延長して、本格導入することも視野に入れているという。

 別府市の担当者は「別府を訪れた外国人旅行者の不満の多くは、言葉が通じず、コミュニケーションが取れないことで残念な思いをしたというものだった。iliを活用することでスムーズに観光や買い物ができるようになれば、そうした不満の解消にもつながるのではないか」と話す。

企画・運営
  • 日経BP総研


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