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国交省が2020年に向けた暑熱対策、日比谷公園で壁面緑化技術の公開テスト

民間企業16社と連携して9月24日まで実施中

緒方優樹=チカラ【2017.8.23】

国土交通省・民間企業16社による壁面緑化技術公開テストの実施場所
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公開テスト実施中の緑化壁面(写真:日経BP総研)
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 国土交通省は、「2020年に向けて行う暑熱対策」の技術開発の一環として、民間企業16社と連携して壁面緑化技術の公開テストをこのほど開始した。

 実施場所は東京・日比谷公園の草地広場南側園路で、横20m×縦2mの自立型の緑化壁を設置して、壁状の構造物に対して壁面緑化を施す技術をテストする。調査項目は、(1)酷暑の状態における植物生育の安定性、(2)緑化資材の固定方法や資材そのものの耐久性、(3)表面温度や体感温度の測定などである。

 公開テストは8月5日から9月24日まで実施し、10月上旬に結果をまとめて10月中旬に有識者委員会を開催する。18年7月~9月に、新たに募集した企業とともに第2回のテストを開催し、20年の夏季に都内で緑化壁を設置する予定だ。

 20年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた暑熱対策プロジェクトは、17年6月からスタート。今回のプロジェクトで参考にしたのは、05年の「愛・地球博」で展示された緑化壁「バイオ・ラング」だという。この緑化壁は総面積約3500m2で、非緑化面に比べて表面気温(壁から10cm離れた位置で測定した気温)が最大約7度低くなるなどの効果を発揮した。そこで今回は「バイオ・ラング」のコンセプトである「自立構造型の都市緑化」を受け継ぎ、さらに緑化技術を発展させることを狙う。

 公開テストでは「透過型」と「遮蔽型」の2パターンの緑化壁を設置。前者は壁面がワイヤーやメッシュなどになった見通せるタイプで、ツタなどをはわせることで緑化壁をつくるもの。後者は壁の全面に植栽するもので、壁の向こう側を見通す必要がない場合などに活用するタイプとなる。

 参加企業は1社当たり横1m分の壁を任され、「透過型」が6社、「遮蔽型」が10社である。緑化壁には、緑化部分との温度差を図るために植物を植えない部分もつくる。住友林業緑化や西武造園など参加企業が、それぞれ独自の判断で緑化壁に適した植物を植栽。緑化壁を設置する架台は事務局側が用意して、その他の資材代、設置・維持・撤去などの経費を参加企業が負担する。ただし、経費の3分の1もしくは10万円(+消費税)のいずれか低い金額を事務局が補助することになっている。

 国土交通省都市局緑地環境室の担当者は「オリンピックはあくまで通過点。最終的にはエネルギーに頼った暑熱対策ではなく、なるべく環境への負担をかけない対策、方法を普及させたい。民間企業の敷地などに緑化壁が設置されるなど、広がりを見せてくれれば」と将来を見据えている。

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