7月7日、茶類・コーヒー通信販売のブルックスホールディングスは、東京・原宿に「BROOK’S ME-BYO café(ブルックス未病カフェ)」をオープンした。神奈川県、同県大井町と連携して整備を進めている未病の改善や健康な社会実現のため総合施設「me-byo valley“BIOTOPIA”(未病バレー“ビオトピア”)」の情報発信拠点の役割を担う。
「未病」とは、健康と病気を連続したものとしてとらえ、その中間にある状態を意味する。神奈川県知事の黒岩祐治氏は、この考え方に基づいて、健康づくりを目指す様々な施策を展開。その一つとして県西地域を「未病の戦略エリア」とし、その活性化を図るための事業プランを公募した。そしてブルックスが地元大井町と共同で提案した案が採択され、現在2018年春の第1期オープンを目指してビオトピアの工事が進められている。
大井町にある約60万m2の敷地には、県が2億円かけて整備する健康に関する展示施設のほか、ヘルシーフード・レストラン、キッチンスタジオ、メディカルフィットネス、森林を活用したアスレチック、薬草・山野草園、芝生グランドなどが設けられる計画(詳細はこちら)。未病改善の取り組みについての情報発信や実践、地域活性化のためのにぎわいの創出、未病関連産業の起業支援などを目的とする施設となる。ヘルシーフード・レストランや県の展示施設などからオープンし、2021年度以降にフルオープンの予定。
今回原宿にオープンしたカフェは、元々ブルックスが運営していたカフェをリニューアルしたもの。1階に「未病コーナー」を設けてビオトピアに関する最新情報を発信するほか、大井町をはじめ、小田原市、湯河原町など神奈川県西部の2市8町のパンフレットを置いて地域の情報の閲覧を可能にしたり、ビオトピアで販売する食品や県西部の特産品などを販売したりする。また、「食(カラダの健康)と癒し(ココロの健康)」というコンセプトを掲げ、大井町産の食材も使いながら、オーガニックやグルテンフリーなど、健康を意識したメニューを提供していくという。