京都府木津川市、シスコシステムズ、晶和クリエイション(京都市)の3者は、「街灯スマート化モデル実証事業」を6月1日から実施中だ。期間は9月30日までの4か月間。
今回の実証実験では、道路や公園の照明街灯を調光LED化してネットワークで結んだシステムを構築。通行量や時間帯に応じた点灯時間や照度などの遠隔操作や、故障などの遠隔検知などができるようにした。
併せて、防犯カメラもネットワーク化した。これによりカメラに付属したデータを現地に取りに行く作業が不要になり、事件や事故に迅速に対応できるようになった。
実証エリアは、近鉄京都線高の原駅前周辺歩道と土師山公園内をモデルエリアに設定。通行量や時間帯に基づく照度調整による電気料金の削減効果や、故障の遠隔検知による管理負担の削減効果などを検証する。また、公園ではセンサーで歩行者を検知して照度調整を行い、電気料金の削減効果を確認する。
今後、システムには、カメラ映像から通行量の把握、分析機能を実装する予定だ。実装後には、通行量データに基づく照明点灯時間や照度の設定など、ビッグデータを活用した照明のコントロールも行う計画だ。
実証事業終了後の運用について、木津川市では、効果測定の結果により事業を継続するかどうか判断するという。