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京丹後市のUber活用から1年、利用は月に60回超

黒田 隆明【2017.5.29】

 Uberの仕組みを採用した移動弱者救済に向け有償輸送「ささえ合い交通」を運用するNPO法人「気張る!ふるさと丹後町」(京都府京丹後市)とUber Japan(東京都渋谷区)は、運行後1年経過時点の利用状況を公表した(関連記事)。

気張る!ふるさと丹後町のウェブサイト
[画像のクリックで拡大表示]

 「ささえ合い交通」の概要と主な利用実績数値は以下の通り。

ささえ合い交通の概要
  • 運行主体:NPO法人 気張る!ふるさと丹後町
  • 運行区域:乗車は丹後町のみ、降車は京丹後市全体
  • 運賃:最初の1.5kmまで480円、以遠は120円/kmを加算(おおむねタクシー料金の半額)
  • 運行時間:午前8時~午後8時(年中無休)
  • ドライバー:地元住民(18人、ボランティア)
  • 車両:ドライバーが所有する自家用車(マイカー)を利用
主な利用実績
  • 平均利用回数は月60回以上。午前中の利用が多い(月別の利用回数は非公開)
  • 全乗車の約8割が地元住民による利用。スーパーや病院、役所などが集まる峰山町や網野町などへの日常的な利用が多い
  • 全乗車の約4割の目的地が丹後町外
  • 代理で配車を行う代理サポーター制度(2016年9月~)の利用者は全体の約7割
  • 現金決済(2016年12月~)の利用者は全体の8割以上

 代理配車や現金決済の多さは、地区の高齢者がスマートフォンやクレジットカードの利用になじんでいないことを示しているといえるだろう。クレジットカード決済には車内に現金を置いておく必要がないなど運用上の利点があるが、現場では現金決済のニーズが高いようだ。

 京丹後市丹後町は人口5392人(2017年4月1日現在)で、65歳以上の高齢者が4割以上という地域。公共交通サービスの継続が十分にできなくなる中、「ささえ合い交通」は、地元の住民が既に保有する自家用車(マイカー)を有効活用し、地域住民が空いた時間に自らドライバーとして参加することにより、新たな財源を投入することなく持続可能なサービスを確立することを目指している。

 気張る!ふるさと丹後町とUber Japanは、現在の課題として、利用者が対象区域外に出掛ける場合、復路では「ささえ合い交通」の利用ができないことを挙げている。

 「ささえ合い交通」は、公共交通機関により住民に対する十分な輸送サービスが確保できないと認められる地域のみを対象とする「公共交通空白地有償運送(道路運送法施行規則第49条第1第2号)」の制度を活用していることから、目的地が丹後町外の場合、「ささえ合い交通」を利用して降車はできても、戻ってくる際には利用できない取り決めとなっている。一方、利用者からは「丹後町外からでも帰って来ることができれば、もっと利用する」という声も寄せられているという。

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