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英国村落のデジタルデバイドを5Gで解消する「5G RuralFirst」、シスコ主導

加藤 樹子=テカナリエ【2018.4.13】

「日経 xTECH(クロステック)」2018年4月4日付の記事より

 米Cisco Systems(シスコシステムズ)は2018年3月28日、英国の農村地帯やへき地の通信事情がもたらすデジタルデバイド(情報格差)を5G技術で改善する英政府出資のプロジェクト、「5G RuralFirst」の概要解説記事を自身のニュースサイトに掲載した(ニュースリリース)。この5G RuralFirstプロジェクトは、英国のデジタル化戦略の一環として行われた5G技術開発支援コンペで430万ポンドの助成金を獲得している(関連記事)。

自動運転トラクターの例
出所:Harper Adams
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 自動運転のトラクターや農業用ドローン、その他デジタル機器活用で農村地帯にもたらされるビジネスチャンスは計り知れない。この実現を妨げているのが、地方での安全で信頼性の高いコネクティビティーが確保できていないことだ。Ofcom(Office of Communications、英国情報通信庁)によると、地方のデジタル化により、英国経済に何百億ポンドもの利益をもたらす可能性があるにも関わらず、現在の英国全土の地理的なカバレッジは63%にすぎない。この5G RuralFirstプロジェクトの目的は、この英国のデジタルデバイドを解消し、地方の生活や産業、放送や公共事業の5Gにより活性化することにある。

 5G RuralFirstは、Cisco主導の下、英ストラスクライド大学他、32の英国企業、学術機関の協力を得て進めてられている。新しい無線ネットワーク技術や周波数共有技術などを駆使して5Gテストベッドの構築、試験などを行い、地方への快適で安価な5G通信導入を目指す。

 まずは、スコットランド北部のオークニー諸島、サマーセットやシュロップシャーといった英国郊外にテストベッドを用意。ここから、グラスゴー近郊の英DataVitaの「Tier IIIデーターセンター」施設内にある「Cisco 5G cloud platform」に接続し、英サリー大学の「5G Innovation Centre(5GIC)」内の各種5G UKエコシステムと連携してのトライアルを実施していく。

 5G RuralFirstでトライする主なユースケースは以下の通り。

  • 5G無線でのBBC放送配信:BBC(英国放送協会)では、今後、インターネットによる放送配信の比重がますます高まると予測している。オークニー諸島の5Gテストベッドを使って、既存ラジオ放送と新方式でのBBCオーディオコンテンツ配信試験を実施する。
  • 農業への5G導入:英国では、国土の72%が農地利用されており、農作物は英国GVA(Gross Value Added、粗付加価値)に大きく貢献している。ここでは、センサーによる遠隔診断、データ収集やドローン、自動運転トラクターなどを使った農業のIT化に向けたトライアルを進めていく。
  • 公共事業、環境管理へのIoT導入:電気会社や風力、波力、太陽光発電といったエネルギー供給業者、水道会社、環境モニタリング、原油、ガスなどの業界では、低ビットレートながら高い信頼性と安全性を持つデータ通信技術を使ったIoT化、遠隔地で使えるIoTの導入を検討している。この実現に向け、ネットワークスライシング、エッジコンピューティング、広域カバレッジなどを使ったトライアルを実施する。
  • 周波数共用ダイナミックスペクトラムアクセス技術:ストラスクライド大学主導で、この技術の5Gへの適用可能性を確認していく。同時に安価で柔軟性が高く、将来的なネットワークの自己管理を可能にするSDR(Software-Defined Radio、ソフトウエア無線)も実証する。
企画・運営
  • 日経BP総研
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