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シンガポール、未来的都市に「保存再生」で刺激

書籍「世界のリノベーション」より

葛西 玲子=ライター【2017.12.26】

ショップハウス群がけん引役

 4つの視点から実例を紹介する。

(1)ショップハウス群

 市街地の保存地域の多くのショップハウスは、商業施設やオフィスとして使用されている〔写真1〕。装飾性に富んだファサードの保存には細かい規制に準じる必要があるが、インテリアの改修には制約がなく、建物の特徴を生かしデザイン性を持たせた空間が数多く生まれている。

〔写真1〕活気づくショップハウスのリノベーション
装飾的なファサードが魅力的な低層のショップハウスが並ぶエリアは、全体が保存地域に指定されている(写真:葛西 玲子)
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 チャイナタウンやボートキーといったエリアのショップハウス群の飲食店はトレンディー感の演出に力を入れている。最近目につくのは、コミュニティー性を持たせたカフェや、はやりのシェアオフィスへの転用だ〔写真2〕。ストリートに面した低層空間が今どきの若者たちの人気を集めている。

〔写真2〕大型のショップハウスをシェアオフィスに
もともと製菓工場だった大型のショップハウスをトレンディーなシェアオフィス「ワーキングキャピトル」に改修。カフェやバーも併設する(写真:Fabien Org)
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 建築関係者が意匠を凝らして改修し、ショールーム的に使用するケースも多い〔写真3〕。

〔写真3〕シンガポールの建築学会も実践
シンガポール建築学会が2015年にショップハウス2棟をつなげて改修。開かれた施設にしたいと随時ワークショップなども行っている(写真:葛西 玲子)
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(2)複合商業施設

 19世紀半ばにカトリック系女子修道院として建設された宗教教育施設が、20年前に大改修を経て飲食を主体とした商業施設「チャイムズ」としてよみがえった〔写真4〕。一躍注目を浴び、観光スポットとして知られるようになったチャイムズは、大型保存再生の先駆的施設といえる。

〔写真4〕修道院を商業施設に転用
大型保存再生の先駆け「チャイムズ」。2015年には、大改修を経て装いも新たに飲食店を中心とした複合エンターテイメント施設として再オープンした(写真:葛西 玲子)
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 それ以降、建築遺産を保存しながら、新規の増築を行い複合商業施設として再生させた大規模開発が相次いで誕生している。「キャピトルピアッザ」はその1つ。1930年の開館以来、地域のランドマークとなっていた劇場を改修して、商業施設、集合住宅、ホテルを擁する複合施設として2015年にオープンした〔写真5〕。

〔写真5〕リチャードマイヤーの改修設計
「キャピトルピアッザ」。マスターアーキテクトとしてリチャードマイヤーを起用、既存の建造物をガラス屋根で覆いガレリア空間をつくった(写真:Capitol Piazza)
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