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下水処理場が「太陽光+バイオマス発電所」に

「下水汚泥+し尿+生ごみ」を発酵させガスエンジン燃料を製造、豊橋市PFI

金子憲治=日経BPクリーンテック研究所【2017.12.28】

発電効率38.9%の「V16」ガスエンジン

 一方、バイオマス活用事業に関しては、今春から試運転を開始し、今年10月から本格稼働したばかりだ。これらの設備は、JFEエンジニアリングが設計・施工した。

 JFEは、メタン発酵による発電事業に必要な主要設備を自社で開発・販売しており、すでに多くの実績がある。発酵を促す貯水槽は、玉子型をしたコンクリート製もよく見られるが、同社は円筒形の鋼板製発酵槽を開発し、すでに100件以上の納入実績がある。コンクリート製に比べ、工期を短縮できるなどの利点がある。

 貯水槽内部で発酵を促すためには、バイオマスを攪拌する必要がある。JFEは、槽内に装着する攪拌機でも100台以上の実績があり、国内シェアトップという。

 発生したメタンガスを燃料に稼働する原動機には、今回、V型16気筒のガスエンジンを採用した。発電効率38.9%で国内最高水準という。これもJFE製で国内18カ所の下水処理場に30基(合計約20MW)を納入した実績があるという(図8)。

図8●JFE製のV型16気筒ガスエンジン
(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]

 このほか、発酵したバイオガスをガスエンジンに投入するためには、硫化水素とシロキサン(有機ケイ素)を取り除く必要があり、脱硫装置とシロキサン除去装置を装備する。JFEは生物脱硫設備で実績があり、今回も自社製品を導入した。

 シロキサンとはシャンプーなどに含まれる人工的な合成物質で、燃焼すると配管などに蓄積し、不具合の原因になる。下水汚泥に含まれるため、事前に除く必要がある。

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