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高校生がダムカレーで地域おこし

官・学連携プロジェクト 「人気のなさ」逆手にクラウドファンディングで資金調達

三上 美絵=フリーライター【2018.1.4】

“物語”で既視感を払拭

 プロジェクトではまず、ダムカレーの生みの親である宮島咲氏を講師に招くなどして、藤井川ダムの特徴やダムカレーの作り方を学び、試作を重ねた(写真2~4)。

写真2■2016年4月に実施した第1回のグループワークの様子(写真:常磐大学)
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写真3■日本ダムカレー協会を主宰する宮島咲氏による特別講義では、藤井川ダムの特徴やダムカレーづくりのイロハを学んだ(写真:常磐大学)
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写真4■ダムカレーの試作状況。ポイントは藤井川ダムの主・副2つの堤体をどう表現するか。材料には地元産の農産物を取り入れた(写真:常磐大学)
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 だが、メンバーには心配もあった。ダムカレーはすでに、全国で130種以上が提供されている。新たに考案しても既視感を持たれるのではないか──。大学生は「物珍しさがなく、注目してもらえないのではと不安だった」と打ち明ける。

 インターネット上で不特定多数の人から資金を募るクラウドファンディングでは、プロジェクトへの共感を得られなければ、成立は難しい。学生たちは知恵を絞った(図3)。

図3■クラウドファンディングで資金を募集していることをPRするチラシでは、あえて「日本一人気のない町」を前面に打ち出した(資料:常磐大学)
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 思いついたのは、“物語”を設定すること。高校生たちを主人公に、おなじみの童話「シンデレラ」をモチーフとし、クラウドファンディングで得るお金を魔法の杖に見立てる。日本一魅力のない県の最も知名度の低い町の高校生が、魔法の力を借りてダムカレーで地域を盛り上げ、輝いていくストーリーだ。

 大学生が物語を創作し、高校生がイラストを描いて、少しずつクラウドファンディングの募集サイトに連載していった。ファンディングの返礼品にも、これを1冊にまとめた絵本を組み入れた(図4)。

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図4■クラウドファンディングの返礼品。ダムカレーカードや高校生のイラストによる絵本など、工夫を凝らした(資料:常磐大学)
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