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事例研究

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高校生がダムカレーで地域おこし

官・学連携プロジェクト 「人気のなさ」逆手にクラウドファンディングで資金調達

三上 美絵=フリーライター【2018.1.4】

地元ダムの特徴に注目

 プロジェクトが「地域資源」として着目したのが、県営の藤井川ダムだ。ダム周辺には町営のキャンプ場や温泉施設などがあり、かねて町民にとって身近な場所だった(写真1)。

主堤体
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副堤体
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写真1■主堤体と副堤体から成る全国でも珍しいスタイルの藤井川ダム(写真:城里町)

 同ダムは本堤体から少し離れた位置に副堤体を持つのが特徴。全国的にも珍しく、町のシンボルとして売り出すにはぴったりだ。

 実は1956年の竣工当時には、堤体は1つしかなかった。治水専用に計画されたことから、当初の姿は堤体下部に吐水用の穴が開いた、いわゆる“穴開きダム”。

 その後、人口増加による水需要増大に対応するため、穴の部分に高圧ラジアルゲートを備えて貯水機能を付加する工事を実施。このとき、洪水調節機能の強化を図るために上流部に設置したのが、ゲート3門の洪水吐きからなる副堤体だ。

 この再開発が1976年に完成した後、さらに治水と利水のバランスを取るためにダム湖を掘削し、2005年に現在の形になった。

カレー案にラブコール

 プロジェクト初年度の2016年度はまず、6チームに分かれてそれぞれが企画案を作成。成果発表会では、藤井川ダムを擬人化したキャラクター「ダ娘(だむすめ)」を活用するPR事業やダム周辺を町の特産品である提灯でライトアップする事業、ダム周辺を舞台にした体験型の脱出ゲーム風イベントなど、ユニークなアイデアが飛び出した。

 ただし、持続的なビジネスとして成立させるためには、「何をどう売るか」の出口戦略が欠かせない。企画案の中からこの視点で選ばれたのが、藤井川ダムとダム湖をライスとルーで表現する「ダムカレー」だった。ダム湖に囲まれた場所に位置する健康増進施設「ホロルの湯」から、「ぜひレストランで販売したい」とラブコールが寄せられたからだ。

 カレーなら、特徴あるダムをモチーフにしつつ、町で生産する米や豚肉、トマトなどの農産物を生かすこともできる。

 こうして2017年度には「藤井川ダムカレー」に焦点を定め、メンバー全員で商品開発とクラウドファンディングによる資金獲得に全力を挙げることになった。

企画・運営
  • 日経BP総研
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