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岡崎市、まちの資源フル活用で河川整備に臨む

愛知県岡崎市「おとがわプロジェクト」

山本 恵久【2017.11.24】

乙川リバーフロント(RF)地区における都市戦略策定のスキーム
都市戦略を策定する中で、どのエリアで、どんなリーディングプロジェクトを起こすかを、「デザイン会議」と「トレジャーハンティング」を通じて提案していった。特に後者は、「民意の反映」を考慮しながらエリアのビジョンを描き出す役割を担った(NPO法人岡崎まち育てセンター・りたの提供資料を基に作成)
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 リノベーションスクールの前段階に使う場合が多いプログラム「まちのトレジャーハンティング」を、全く別個に都市戦略のスキームの中に位置付けているのが、岡崎市の取り組みの特徴の一つだ(上の図を参照)。

 リノベーションスクールを運営するリノベリング社がメニュー化しているまちのトレジャーハンティングでは通常、チームに別れて“まち歩きワークショップ”を行い、担当エリアに眠る様々な資源(宝物)を探索。その成果報告と共に、将来に向けたエリアのビジョンを提案する。岡崎市では、エリア別のリーディングプロジェクトを市民と共に定める目的で同プログラムを使い、都市戦略を策定する「デザイン会議」の機能を補っている。

“食”の担い手の育成も

 トレジャーハンティングを開催した結果、「自分たちの暮らしをどうするかには市民の関心が非常に高いと分かった。一方、“観光”というキーワードは、ほとんど登場しなかった。現在のまちづくりも第一には、ほかの場所にない暮らしの価値をつくり出し、最後に観光に結び付けばよいのではないかと考えている」(山田氏)。

 こうして生まれた事業が一つ軌道に乗ったら、あふれた需要を受け止める別のコンテンツを周囲に迅速に用意したい。しかし、一つずつ店舗をプロデュースするのでは手間も時間もかかって追い付かない。個々のプロデュースよりもインキュベートの仕組みをつくる方が早いと判断した山田氏は前出リノベリング社に相談し、「セントラルキッチン」構想を温めている。

 「米国ワシントンDCにあるユニオンキッチンを参考に、シェフなどのインキュベートのためのキッチン機能、そして複数台のポップアップキット(移動式屋台類)を格納する倉庫を兼用する場所を設けたい。単なる厨房貸しではなく、ビジネスモデルに関する意見交換を行い、様々なパートナーシップが生まれる場とする。また、レシピやパッケージ販売の提案などによって既存の飲食店や小売店の課題を解決する役割も担わせたい」(山田氏)。

 おとがわプロジェクトの中では今後も、「リノベーションまちづくりだけに完結させず、食とリノベーションまちづくり、交通とリノベーションまちづくりといった掛け合わせを試みながら進めたい」(同)という。

企画・運営
  • 日経BP総研
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