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体育館のデッドスペースを地域健康拠点にリノベーション、富山市

佐保 圭=ライター【2018.5.15】

富山市の「TOYAMA TOWN TREKKING SITE(トヤマタウントレッキングサイト)」は、2016年度の総務省「公共施設オープンリノベーション・マッチングコンペティション」で採択された案件の1つだ(関連記事)。市営体育館のデッドスペースを「市民の健康増進の拠点」として再生、民間企業の独立採算で運営している。2017年4月29日のオープンから約10カ月を経過したTTSの現在の状況をリポートする。 記事本文(Body):ページ区切り

 JR富山駅から徒歩5分の富山市総合体育館の一角にある「TOYAMA TOWN TREKKING SITE(トヤマタウントレッキングサイト)」(以下、TTS)は、2016年度の総務省「「公共施設オープンリノベーション・マッチングコンペティション」で採択された案件の一つだ。

 同コンペティションは、低未利用の公共施設やスペースをリノベーションにより活性化させる目的で行われた事業だ。自治体が登録した公共施設を対象に、リノベーションの提案を民間から募集。応募作品の中から自治体がパートナーを選定し、総務省の公募事業に応募するというものだ。採択された案件は、総務省の事業として、同省が提案自治体と委託契約を結び整備を進めていく。その際、自治体は総務省の事業費と同額まで追加費用を負担することができる。

 TTSは、総務省が富山市と委託契約を結び、市が民間事業者の乃村工藝社に再委託して事業化。「閉じた体育館から、外につながる体育館」をテーマとして、富山市総合体育館のデッドスペースをリノベーションして生み出された。

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リノベーション前の総合市民体育館の一角(写真左上下)とリノベーション後のTTS(写真:右上下)(写真左上下:乃村工藝社提供、右上下:佐保圭)
TOYAMA TOWN TREKKING SITEのレイアウト(乃村工藝社の資料を一部加工)
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 TTSのオープンまでの総事業費は1億円。その内訳は、総務省のオープン・リノベーション推進事業の委託金3000万円と富山市負担3000万円の計6000万円が施設の整備費、内閣府の地方創生推進交付金2000万円と富山市負担2000万円の計4000万円が、持ち運びができるインテリアや血圧計や活動量計、備消耗品費の購入費などを含むソフト事業費となっている。

 富山市はTTSについて、市民が「健康寿命の延伸」や「暮らしの質(QOL)の向上」を体感させる拠点として位置付けている。富山市と乃村工藝社が連携しながら健康関連の地元民間事業者を誘致して「健康志向のカフェ」「スポーツショップ」「健康がテーマの交流スペース」からなる複合施設を構築した。

 では、その具体的な中身をみてみよう。

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